「プレーオフ前に再びチームにフィットすれば…」米老舗メディア編集長が分析　ドジャース・佐々木朗希“8月復帰説”の現実味「あくまでも理想論」

　7月に入ってにわかに報じられはじめたロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希の「8月復帰」説。

　日本のメディアが大型ルーキーの復帰予想に色めき立つ一方で、現地ではその可能性に懐疑的な見方も多い。

5月に故障者リスト入りして以降、なかなか復帰の目途が立たなかった佐々木　©Nanae Suzuki

あくまでも「監督の理想のシナリオ」

　一連のデーブ・ロバーツ監督の発言や報道について、米老舗スポーツメディア『スポーティングニュース』の編集長ベンソン・テイラー氏は次のように分析している。

ADVERTISEMENT

「ササキに関してですが、ロバーツ監督は『うまくいけばこうなってほしい』という理想のシナリオを話しているのだと思います。実際ここ数日になって『復帰時期は未定』ともコメントしており、ドジャースとしてはあくまでも慎重なアプローチを取るつもりだと考えられます。

　そもそもドジャースにとっての成功の基準はワールドシリーズ制覇。ですから理想としてはササキが8月下旬から9月初旬に復帰して、プレーオフ前に再びチームにフィットしてくれる展開を望んでいるということでしょう。その前にブルペンセッションでの状態を見てから、具体的な復帰時期を判断するのだと思います」

【次ページ】　6月には「（今季は）彼がいない前提で…」