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ドジャース・佐々木朗希“8月復帰”は本当にある? 「ロバーツ監督の理想のシナリオにすぎない」現地メディアが「慎重論」を崩さない“ある理由”

posted2025/07/24 11:04

 
ドジャース・佐々木朗希“8月復帰”は本当にある? 「ロバーツ監督の理想のシナリオにすぎない」現地メディアが「慎重論」を崩さない“ある理由”<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

5月に故障者リスト入りしたドジャースの佐々木朗希だが、ここへきて「8月下旬復帰」説が急浮上。果たしてその現実味は…?

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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Nanae Suzuki

 5月に右肩のインピンジメント症候群で故障者リスト入りして以来、なかなか復帰のめどが立たなかったロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希。7月に入ってようやくデーブ・ロバーツ監督が言及した復帰の予定時期は「8月下旬」だという。では、現地メディアは大型ルーキーの復帰予想をどうとらえているのだろうか。《NumebrWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 オールスターが終わり、いよいよ後半戦がスタートしたメジャーリーグ。

 ポストシーズン争いが本格化していく中、日本のファンの注目を集めているのが、ロサンゼルス・ドジャースのルーキー右腕・佐々木朗希の動向だろう。

急浮上した「8月復帰」の可能性

 佐々木は5月13日に右肩のインピンジメント症候群で故障者リスト(IL)入り。インピンジメント症候群は肩を動かす際に、骨や筋肉、腱などがぶつかり合い、挟み込まれることで痛みが生じるというものだという。野球だけでなく、テニスや水泳の選手でもよく見られる。

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 以降、戦列を離れていた佐々木。60日間のIL期間中は復帰時期の見通しが立たないままだったが、この7月中旬になってロバーツ監督が「8月下旬の復帰の可能性」に初めて言及し、日本では「ようやく大型ルーキーの復帰時期が見えた」と大きく報じられた。

 ただ、実は現地メディアの論調は一様に慎重だ。

 復帰の目安が示されたとはいえ、それは「すべてが順調に進んだ場合に限る」として、依然として肩の状態と調整過程への注視が続いている。

【次ページ】 米メディアが「8月復帰」を鵜呑みにしないワケ

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