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「大迫傑選手みたいに憧れられるランナーを」大八木弘明総監督が少数精鋭“Ggoat”で狙うこと…「世界と戦って、陸上を夢のあるスポーツに」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byShiro Miyake
posted2025/05/31 11:08
鈴木芽吹が日本選手権10000mに優勝するなど、早くも成果を出しているGgoat。目標である「世界」との戦い方を大八木総監督が熱く語った
「体が動く限りやろうと思っています」
——総監督は今、Ggoatで精力的に動いています。そこまで総監督を駆り立てるものは何でしょうか。
監督と一緒に世界に行きたいという子どもたちがいるからでしょう(笑)。私なんかを慕ってくれる子どもたちがいるので、この子たちの将来を考え、目標をかなえてあげたいんです。それをいやいややっているわけではなく、好きだからやっていますし、体が動く限りやろうと思っています。
——世界に選手を導くことにやりがいを感じているのですね。
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そうですね(笑)。私もそろそろ70歳近くになりますが、Ggoatでやりたいと思う選手がいる限りは、やってあげたい。やりがいがありますよ。
Ggoatは世界を狙う最先端の選手の集まりだが、チームにはなんとなく昭和の家族的な雰囲気が漂う。大八木総監督が作るそのムードは、“若さ”で作れるものではなく、簡単には真似できないだろう。その中で、選手は伸び伸びと走っている。
それはもちろん自身が結果を出すためだが、一方で彼らは、結果を出して親父に褒めてもらいたい、そんな気持ちで走っているのではないだろうか。大八木総監督もそんな子どもたちが可愛くて仕方ないのだろう。そんなファミリーの熱いドラマを、これからGgoatは見せてくれるに違いない。
〈全4回/はじめから読む〉
#4
「大迫傑選手みたいに憧れられるランナーを」大八木弘明総監督が少数精鋭“Ggoat”で狙うこと…「世界と戦って、陸上を夢のあるスポーツに」
#3
「五輪、世界陸上代表を本気で作る」駒澤大“箱根駅伝4連覇”の大八木弘明総監督は最強チーム“Ggoat”をなぜ始めたか「田澤(廉)がきっかけでした」
#2
「東京世界陸上を目指します」最速チーム“Ggoat”の合宿に密着! 日本選手権王者・鈴木芽吹の野心「10000mの記録を出して、マラソンを走りたい」
#1
「箱根駅伝で優勝して、世界で勝負する」大学最強ランナー・佐藤圭汰(駒大)を精鋭チーム“Ggoat”の合宿で直撃!「肉体もフォームも改造しました」

