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「箱根駅伝で優勝して、世界で勝負する」大学最強ランナー・佐藤圭汰(駒大)を精鋭チーム“Ggoat”の合宿で直撃!「肉体もフォームも改造しました」
posted2025/05/31 11:05

現在の大学陸上界「最強ランナー」の一人といえる駒澤大4年・佐藤圭汰。彼が修練を積むプロジェクトチーム“Ggoat”の合宿で話を聞いた
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Shiro Miyake
駒澤大学に箱根駅伝4連覇をもたらした名伯楽・大八木弘明総監督。大八木総監督が昨年から立ち上げた精鋭ランナーによるプロジェクトチームがGgoatだ。世界と戦える選手を作りあげることを目指す彼らの合宿に密着。選手、大八木総監督に連続インタビューを試みた。まずは現在の大学陸上界最強ランナーのひとり、駒澤大4年の佐藤圭汰に登場願おう。〈全4回の1回目/つづきを読む〉
「周囲にすごい選手がいたり、競技場のすごい雰囲気にちょっとビビっちゃいました」
佐藤圭汰は、そう言って苦笑した。
世界レベルの大会で
5月上旬、佐藤は、上海・柯橋(中国)で行われたダイヤモンドリーグ男子5000mに出場した。初参戦で緊張感があり、さらにベリフ・アレガウィ(エチオピア)、ニコラス・キプコリル(ケニア)ら世界の強豪の顔触れを見て、少しナーバスになった。
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「あの緊張感のなかでもアフリカの選手はリラックスして準備していましたし、レースへの集中力もすごかった。自分にとってはいい学びになりました」
佐藤は、13分19秒58の12位で屋外ではセカンドベスト。その表情からは、記録以上に世界トップのレースで強豪たちと戦えた夜を楽しんだような様子がうかがえた。
菅平高原の精鋭たち
それから4日後、佐藤はGgoatの合宿に合流し、菅平高原にいた。
Ggoatには、立ち上げ当初からメンバー入りし、駅伝以外の活動はここを拠点にしている。
「Ggoatは、レベルの高い選手とレベルの高い練習を一緒にできることで、より自分の成長が望めるのが一番大きいですね。田澤(廉)さんをはじめ、先輩方はみなさんタイプも個性も違います。自分にないところを先輩方が持っていますし、逆に先輩方にないものを自分が持っています。それが刺激になりますし、先輩方から得られるものがすごく多いです」
競技力、とりわけスピードでは日本のトップレベルだが、そういう佐藤でも先輩から盗むべきところ、学ぶべきところがあるのだろうか。