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「大迫傑選手みたいに憧れられるランナーを」大八木弘明総監督が少数精鋭“Ggoat”で狙うこと…「世界と戦って、陸上を夢のあるスポーツに」
posted2025/05/31 11:08

鈴木芽吹が日本選手権10000mに優勝するなど、早くも成果を出しているGgoat。目標である「世界」との戦い方を大八木総監督が熱く語った
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Shiro Miyake
Ggoatは現在、田澤廉(トヨタ)、鈴木芽吹(トヨタ)、篠原倖太朗(富士通)、佐藤圭汰(駒澤大4年)、落合晃(駒澤大1年)の5名が正式なメンバーになっている。さらに伊藤蒼唯(駒澤大4年)、桑田駿介(駒澤大2年)が予備軍として加わっている。
——練習メニューは個別になると思いますが、すべて総監督が管理しているのですか。
基本的にスケジュールは、1カ月単位で全部、私が立てています。ただレースがある時は、それに向けてそれぞれ調整できるように考えていきます。合宿は、海外も含めて年間の半分近く、組みますね。
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——Ggoatは、国内合宿より海外での合宿のイメージが強いですね。
海外合宿をやるのは、現場で世界のトップクラスの選手の練習を見たり、話をすることで学んだり、刺激を受けるなどのメリットが大きいからです。
先日、アルバカーキに行った時はジョシュ・カー(イギリス)がいましたし、昨年サンモリッツに行った時は(グラント・)フィッシャー(アメリカ)やヤコブ(・インゲブリクトセン、ノルウェー)、(ヤード・)ヌグース(アメリカ)といった選手がいました。そういう選手と触れ合い、練習を見せてもらうことは選手にとっては非常に重要で、それは日本ではできないことですから。
——長時間移動して海外に行かなくても、日本でも合宿はできるという声もあります。
それでも海外に行く価値はあると思います。行ったことがない人は世界の選手が集って練習するところで得られるモノの大きさを理解できないと思います。うちは、海外に行ったことで結果も出ていますからね。まったく結果が出ないのであれば説得力がありませんが、現実には結果が出ているので、海外合宿での成果と考えていいと思います。