「兄がブライトンまで来ました」シャイな三笘薫28歳が初めて“お兄ちゃん”について語った日…三笘が笑顔を見せた“3つ上”兄のひと言とは？ 

　交代で入ったばかりの遠藤を、三笘は積極的についた。味方にシンプルに縦パスを入れたり、周囲を走らせるパスを出したりと、遠藤の背後を効果的に使ったのだ。

　三笘は遠藤について「ボランチで出場するときより、（後ろに味方のカバーがいないので）サイドバックの方が、タックルに強く行けないだろうと思っていた」と明かすように、SB出場の遠藤が強度の高いタックルを仕掛けてこないと踏んでいたという。

　たしかに遠藤が、三笘からボールを刈り取る場面は皆無だった。むしろ途中出場による「動き出しの悪さ」の方が目立ち、三笘のいるサイドからチャンスを与え続けた。試合前にリーグ優勝を決めていたリバプールにはどこかリラックスムードが漂っていたが、序列アップを狙いたい遠藤としてはまた別の話。結果として、ブライトン戦でアピールできなかった。

「（“腰痛”の理由は）たくさんですね」

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　対する三笘は、動き出しの良さが目立った。

　前節のウルバーハンプトン戦（5月10日）では後半35分から途中出場。5分間のアディショナルタイムを入れて約15分程度の短い出番だったが、試合後には頻繁に腰に手を当て、取材しているこちらも心配になる状態だった。ウルバーハンプトンの取材エリアで、三笘にこの件について聞いてみると、「（痛みの理由は）たくさんですね。1 つではないです」と短く答え、原因は複数あると明かしていた。

　ところが、中8日と十分な休養が取れてから行われたリバプール戦で、軽快な動きを披露した。高い位置まで足を上げて叩き込んだゴールもそのひとつで、三笘も「今日は悪くない感じだったので、足が上がった」と振り返った。試合後も腰を気にする様子はなく、回復傾向にあることを印象付けた。

“お兄ちゃん”が語った「ブライトンは街がいいね」

　三笘には4月下旬に嬉しい来客があった。実兄の俳優・結木滉星さんが、三笘のもとを訪れたのである。

三笘薫の兄で俳優の結木滉星（一番左）。現在30歳で、三笘とは3学年差。写真は2017年の映画完成披露上映会で　©JIJI PRESS

　三笘によると、お兄さんは三笘に会うため初めてイギリスやって来たという。ブライトンでは、4月26日に行われたウェストハム戦をアメックス・スタジアムで観戦。後半44分に三笘のヘディングシュートで同点に追いつき、後半アディショナルタイムにカルロス・バレバのミドルシュートで逆転した劇的な勝利を堪能した。三笘は「（兄は）『ブライトンは街がいいね』と話していました。スタジアムでも、良い試合を見れたので喜んでました」と明かしてくれた。

　そこで三笘に聞いてみた。

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