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「妻が作るスシは大好物だが…」デンマーク出身なでしこジャパン新監督が来日後食べて感動「本物の寿司」を日本サッカーのDNAに例える理由
text by

井川洋一Yoichi Igawa
photograph byYuki Suenaga
posted2025/05/03 11:03
なでしこジャパン初の外国籍監督となったニルス・ニールセン。グリーンランドにルーツを持つ指揮官が日本をお気に入りになった理由とは
また彼は、女子フットボールですべてを手に入れたような人です。そしてジャパニーズ・ウェイを知り尽くしている。そんな経験と知識を持つ人の助けを借りて仕事ができるなんて、自分にとってこれ以上のことはない。個人的にも親しくなれて、本当に嬉しいですよ」
佐々木監督に率いられた日本女子代表が、フランクフルトでW杯優勝トロフィーを掲げてから、14年が過ぎようとしている。
あの時のチームには、澤穂希、川澄奈穂美、宮間あや、鮫島彩、海堀あゆみら、好タレントが揃っていたが、今のなでしこジャパンにも粒揃いの才能が集まっている。いや、所属クラブでいえば、シティ、チェルシー、リバプール、バイエルン・ミュンヘン、アイントラハト・フランクフルトなどなど、時代の趨勢とはいえ、今の方が豪華だ。
谷川萌々子について聞くとニルスさんは笑顔で…
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なかでも、昨年のパリ五輪のブラジル戦や、先のシービリーブスカップのコロンビア戦で、男子顔負けのロングシュートを決めた19歳の谷川萌々子は、とてつもなく大きな才能に見える。
そんな話を向けると、ニールセン監督はまた笑顔を見せて、語り続けるのだった。〈つづく〉

