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「IDP…これからなんです」なでしこDF北川ひかるが“長谷川唯とハグ”優勝後に証言「ひらがなで記された“ようこそ”」ニールセン新体制が面白い
posted2025/03/08 11:00
なでしこジャパンDFの北川ひかる。ニルス・ニールセン新監督のチーム作りがどう進んでいるかを証言していた
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JFA/AFLO
なでしこジャパン、シービリーブスカップ数日後に実施されたオンライン取材で、DF北川ひかる――表彰式後には長谷川唯に後ろから抱きつかれながら、優勝カップを手に笑顔だった――が、新監督ニルス・ニールセンの印象について問われると、こう話した。
「非常にポジティブな会話ができていて。個人的にも今後、よりいい選手になるためにこうしていかなきゃいけない……とモチベーションが上がるものでもありました」
「勇敢に主導権を」とともに興味深いチーム構築
昨夏からのスウェーデンでの日々や今大会を振り返るとともに、テーマとなったのはニルス監督がどんな人となりか、である。冒頭の北川の言葉から汲み取れるのは、前向きな声掛けと積極的な関与。それは、大会期間中の取材に応じた選手たちの声と通じるものだった。
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「“自分を信じてプレーする”というところをすごく言われていました」(宝田沙織)
「すごく積極的にコミュニケーションを取ってくれます」(谷川萌々子)
今大会のなでしこジャパンは3試合通じてニールセン監督が繰り返し表現する「勇敢に戦う」、「主導権を握る」スタイルを貫いた。左サイドバックとしてプレーした北川も、高い位置を取って攻撃的な姿勢を見せるシーンが多かったのは象徴的な現象である。
それと同時に興味深いのは、新監督のチームビルディングについて。新体制立ち上げからハッキリと可視化できる、興味深い映像として残っているからだ。
貴女たちはタフなので他のみんなより…
「I know……」(貴女のことは知っているよ)
こんな言葉とともに、なでしこジャパンの宿泊先のホテルで待ち受けていたのは、新監督のニルス・ニールセンだった。
JFAの公式チャンネルがYouTubeにアップロードする「Team Cam」では各代表の活動の様子が配信されているが、久々の優勝を果たすことになるシービリーブスカップでの代表活動開始時、ニールセン監督はWEリーグ所属の日本勢やヨーロッパ各国から合流した選手たちを迎え入れる様子を配信していた。高橋はなや長谷川唯といった選手はもちろん、コーチのリア・ブレイニーらと1人ずつ笑顔で握手を交わし、声をかけていく。
そんな紳士的な笑顔ののち、初の屋外トレーニング前のミーティングで、先に合流した数人の選手に対してデンマーク人指揮官はこう声をかけた。

