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「ゴミが落ちてない!」息子はポケモン好き…なでしこデンマーク人監督が驚く“日本代表の国民性”「モリヤス監督、超ハードワーキングだ」
posted2025/05/03 11:05
北中米W杯最終予選サウジアラビア戦、歓談する森保一監督とニールセン監督
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井川洋一Yoichi Igawa
photograph by
JFA/AFLO
強く印象に残ったのは「背番号4」板倉滉だった
日本女子代表(なでしこジャパン)のニルス・ニールセン監督は3月25日に、初めて日本男子代表の試合をライブ観戦した。日本がひとつ前のW杯アジア予選のバーレーン戦に勝ち、すでに本大会の出場権を獲得していたこともあり、この日の埼玉スタジアムで行われたサウジアラビア戦は、見どころの少ないゴールレスドローに終わった。それでも彼にとっては、有意義な経験となったようだ。
「日本男子代表の試合を生で観たいと思っていたので、ついにそれが叶って嬉しかったです。日本が突破を決めていたうえ、相手が慎重だったため、確かに興奮するような場面は少なかったかもしれません。でも日本のパス回しは、やはり見事だった。それは女子にも通じるものですね。この国のフットボールは、実にユニークだと思います」
サウジアラビア戦では、クリーンシートを達成した日本の守備陣が特に目を引いたという。なかでも最終ライン中央のディフェンスリーダーに好印象を抱いたと、ニールセン監督は明かす。
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「背番号4(板倉滉)は素晴らしいパフォーマンスを披露していました。もうすっかりファンになったくらいです(笑)。国際的な基準で言えば、センターバックとしては特別に長身ではありませんが、ジャンプ力と踏み込みのタイミングが抜群なので、空中戦では自分より高い相手にも負けない。それからヘディングはパワフルですね」
「スティール」は日本人選手の独特な武器です
ニールセン監督は日本のポゼッションスタイルを褒めつつも、成功のカギは別のところにもあるのではないかと考えている。だからこそ、攻撃や中盤の選手ではなく、ディフェンダーに注目したという。


