熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「マツキは将来の日本代表主力、ミトマは規格外」ディエゴ・オリヴェイラ34歳のFC東京&日本愛は引退後もアツい「こんな敬意を払う国は…」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2025/03/03 18:39
長年にわたってJリーグの舞台で戦ったディエゴ・オリヴェイラ。彼が感じた日本人選手に対する率直な評価とは
「2022年から昨年途中まで一緒にプレーしたマツキ(松木玖生)。体が強く、テクニックがあり、状況判断が素晴らしい。彼の左足のキックは、見ていて惚れ惚れする。攻守両面でチームに貢献する選手で、リーダーシップもある。近い将来、日本代表の主力になれる選手だと思う」
――クラブのレジェンドである長友佑都についてどう思いますか?
「あれだけセリエA、トルコなどで活躍した選手がまたFC東京へ戻ってきて、今もクラブを強く支え、日本代表にも選ばれ続けているのは素晴らしい。彼のような選手が、クラブには絶対に必要。だからこそ、彼がプレーしている間にぜひともJリーグを制覇してもらいたい」
エンドウにナカムラ、トミヤスにミトマも…
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――日本で9年間プレーして、最も記憶に残る選手は?
「ガンバ大阪を長年支えたエンドウ(遠藤保仁)。とてつもないインテリジェンスの持ち主で、チームを意のままに動かすことができる稀有な選手だった。川崎フロンターレを司ったナカムラ(中村憲剛)も、素晴らしいテクニックとリーダーシップの持ち主で、チームを支え続けた。彼らのように長期間、チームの根幹を成す選手がいると、重要なタイトルを取れる可能性が高まる」
――冨安健洋(当時アビスパ福岡)、守田英正や三笘薫(当時川崎F)らとも対戦していますね。
「トミヤスは大柄で屈強で、ハードに当たってくる。足元の技術も高い。モリタは、1対1の守備が強く、攻撃にも貢献する危険極まりないボランチ。ミトマは、規格外のスピードスターで、あのドリブルは止めようがないんじゃないかな。皆、日本代表に選ばれているけど、当然だろうね」
――現在、ドイツのマインツで活躍する佐野海舟(町田ゼルビア→鹿島アントラーズ)とも、長年、対戦しています。
「うまく体を使ってボールを奪い取る技術が素晴らしいし、縦への突進力、的確なパスを出す能力も飛び抜けている。世界中のどこのクラブへ行っても重宝されるんじゃないかな。マツキと並んで、近い将来、日本代表の中盤を支える選手になると思うよ」
――同時期にプレーしたセンターフォワードでは、誰を評価しますか?
「小柄だけど抜け目がなく、常にゴールを貪欲に狙い続けるオオクボ(大久保嘉人)、粘り強いコウロキ(興梠慎三)、オールラウンドタイプのオオサコ(大迫勇也)。みんな、敵に回すと非常に手強いストライカーだったな」
FC東京がリーグ優勝するためには…
――長年、FC東京を応援している東京在住の友人がいるのですが、彼は「一体、いつになったらJリーグで優勝するんだ?」と嘆いています。何が足りないのでしょうか?

