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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「クボがリバプール? アーセナル??」“久保建英移籍の噂”じつはフェイクニュース説…外国人記者が一刀両断「前半戦採点は8.0。ソシエダの浮沈を」
text by
セルヒオ・レビンスキーSergio Levinsky
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/01/20 17:02
日本で「メガクラブ移籍の噂」がかまびすしい久保建英……果たしてどこまでホントなのか? 外国人記者に見立てを示してもらった
「彼(久保)はドレッシングルームで、仲間と打ち解けているよ」と話すのはソシエダの守護神アレックス・レミーロだ。
「地に足のついたナイスガイだということは、誰もが知っている。ただ、あれほどたくさん喋る面白い人だとは知らなかったね」
ソシエダのチームメイトの多くは、久保と共に楽しい時間を過ごし、彼のユニークなところに惹かれてもいる。例えば、この23歳の日本代表は先端が5本指に分かれたソックスを履いているが、それはスペインでは実に珍しいものだ。久保曰く、ボールとの接触の感覚が良くなるそうだが、初めて見た選手たちには興味深いものと映ったようだ。
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また彼らは、久保がひとたびピッチに立つと、普段とは完全に異なる集中力とインテンシティーをもって、ハードワークすることに感銘を受けている。
「ピッチの外ではユーモアのある楽しい仲間だが、ピッチに入れば、完全に変わる」と、DFアリツ・エルストンド──久保が入団した際に最初に話しかけた仲間のひとりだ──は明かした。
「強烈な負けん気を前面に押し出し、不服なことには敢然と異議を唱えるんだ。遠くから彼を見ている人には、おとなしく見えるかもしれないが、実際はまったく違う」
本人いわく「見ている人に楽しんでもらいたい」
2019年夏からスペインでプレーする久保は今、ラ・リーガでたくさんのファウルを受けるようになった。昨シーズンの被ファウル数はリーグで6番目に多く、そのうちカードに繋がった数はリーグで3番目だった。
「ここでは誰もがやりたいようにプレーします」と久保は不満を口にした。
「自分はボールを持ってプレーしようと心がけ、見ている人に楽しんでもらいたいと思っている。もちろんその上で勝利を目指しているが、レフェリーが適切な笛を吹いて選手を守ってくれなければ、そんなパフォーマンスを続けるのは難しい。意図的ではないと信じているけれど、なかにはこちらを削ってくる選手も少なからずいます」