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「オオタニは偉大な選手になるよ」NYの子供が大谷翔平に夢中だった日…「エリートレベルだ」ヤンキース剛腕や辛口メディア、ファンのホンネ評価
posted2024/10/30 17:28
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Mary DeCicco/Getty Images
ヤンキースに大敗も…フリーマンや大谷らが見せ場
<証言1>
(投打二刀流は)そういう選手が出てくるのをファンやメディアは見てみたいと思う。
(ジョエル・シャーマン/NumberWeb 2017年12月15日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/829522
◇解説◇
本拠地ニューヨークでヤンキースがようやく目を覚ました。負ければワールドシリーズで屈辱のスイープとなる背水の陣、1回裏に1番トーレスのフェンス際に飛んだライトファウルフライをベッツがナイスキャッチしたものの、ファンがボールをグラブから強奪しようとしてこぼれ落ちる“愚行”があった。それでもヤンキースは1-2の1点ビハインドで迎えた3回2死満塁にボルピーのグランドスラムで一気に逆転。6回にウェルズのソロ、8回にトーレスの3ランが出て、さらには不調を極めたジャッジにも初タイムリーが出るなど大量11得点で今シリーズ初勝利を挙げた。
とはいえドジャースもフリーマンがワールドシリーズ新記録となる6試合連続ホームラン(21年、24年)を放ち、5回にはスミスのホームランなどで2点を奪い、その時点では4-5の1点差に詰め寄った。大谷翔平も5回の第3打席にセンターへのクリーンヒットを放つなど、主力打者は決して湿っていない。
辛口のNYメディアも“二刀流が見たい”
ヤンキースがメジャー最多27回のワールドシリーズ制覇を成し遂げている背景もあってか、ニューヨークのメディアの論評は総じて“辛口”で知られる。
伊良部秀輝や井川慶、松井秀喜ら日本人選手も厳しい評価を受けてきたが……2017年末、メジャー挑戦が決まった二刀流・大谷を見る際は“未知との遭遇”といった感覚があったようだ。その代表格として冒頭に取り上げたのが、シャーマン氏のコメントである。
同氏はニューヨーク・ポストの名物記者でMLBネットワークにも出演する識者だ。「前例がないのだから難しいのは誰の目にも明らかだけど」と前置きしつつも、二刀流を見たいのが本音であるのは間違いなかった。