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審判に文句「3年間でイエロー45枚、レッド6枚」31歳ブライトン新監督“やんちゃな選手時代”も…三笘薫27歳が証言する素顔「普段からよく話しますよ」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2024/10/26 17:22
10月19日、アウェイでのニューカッスル戦。三笘薫は今季初のベンチスタートとなった
鎌田大地「これだけ勝てないのは初めて…」
5位に浮上したブライトンとは対照的に苦戦が続いているのが、鎌田大地のクリスタルパレスだ。
10月21日に敵地で、リーグ中位のノッティンガム・フォレストと対戦。プレミアリーグ第7節まで4敗3分の未勝利と、ここまで厳しい戦いが続いている。勝利が必要な一戦で、鎌田は2試合ぶりに先発に復帰した。
オリバー・グラスナー監督が採用したのは、5−3−2の新システム。普段は3−4−2−1を使用し、鎌田は守備的MFや攻撃的MFとして出場することが多いが、この日の日本代表は5−3−2の左MFに入った。
試合は接戦だった。序盤はノッティンガムが攻勢。だが前半途中からクリスタルパレスが持ち直し、試合の主導権を握り返す。鎌田も精力的に走り回った。
攻撃では右サイドからのクロスに、鎌田がボレーで合わせたが、シュートはミートしなかった。一方で、身を投げ出してボールを奪ったり、スライディングタックルでマイボールにしたりと、守備でも奮闘。鎌田は攻守両面で効いていた。
しかし後半20分に、自軍GKのミスから先制点を許してしまう。それまで試合の流れがクリスタルパレスに傾いていただけに、まさかの失点に鎌田も頭を抱えた。
試合はそのまま0−1で終了──。敗戦後、28歳MFは厳しい表情で振り返った。
「自分たちが今やろうとしてることは、ピッチの上では少なからずできていると思う。ただ、まさに“勝てないチーム”の状況と言うか……。チャンスがあっても決めきれず、失点して負けてしまう。自分のキャリアでこれだけ勝てないのは初めてのこと。チームとしても色々トライをしている中で、なかなかうまくいってない。
これだけ勝てない中で、自分たちが自信を失っている部分はある。本当に、チーム全体で苦労している感じはあります。今は自分たちを信じて、やり続けるしかない」
鎌田個人にフォーカスすると、5−3−2の新システムは、これまでよりもプレーしやすそうに映った。攻撃面では自分のタイミングで前線まで駆け上がることができる。一方、鎌田が前に攻め上がっても、後方の空いたスペースは残りの中盤2人でカバーすることが可能。鎌田としては中盤でパスワークに参加しながら、機を見て攻撃参加に繰り出せる。あとは、ウィングバックとの連係を高めたいところだ。
次戦は、27日にホームで行われるトッテナム戦。クリスタルパレスの初勝利に期待したい。