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「ロバーツ監督は采配が上手くない」説も…NHK解説者がドジャース苦戦を予想、“ほぼ無理ゲー”大谷翔平対策は?「千賀なら大谷を抑えられるかも…」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byJIJI PRESS
posted2024/10/03 18:16
ドジャースのロバーツ監督と大谷翔平。現地時間10月5日からポストシーズンに臨む
「とにかく大谷の前にランナーを溜めないことです。先発なら長いイニングを投げますから、自分で試合をマネジメントできる。大谷だけじゃなく、9人に投げて点をなるべく取られないことが投手の仕事。彼の前にランナーを出さず、単打で抑え、いかに他のバッターからアウトを取るかを考えるほうが現実的でしょうね。満塁で大谷を迎えたら、押し出し敬遠してもおかしくない。もちろん試合状況によりますけど、彼の成績を見れば、そうすることもあり得ますね」
「ドジャースはワールドシリーズにいけない」予想も…
武田氏もお手上げ状態の成績を残した大谷だが、現地時間10月5日からはポストシーズンが行われる。パドレスとブレーブスの勝者とドジャースは対戦するが、短期決戦ではどんな活躍が予想されるのだろうか。
「打つ可能性もあるけど、逆シリーズ男になる可能性も十分ありますよ。リーグ戦で成績を残した選手が、短期決戦で打てなくなるケースは日米含めてよくありますから。最初の試合でヒットが出れば波に乗れるだろうけど、そこでつまずいちゃったら逆シリーズ男になる可能性もなきにしもあらずですね。相手もリーグ戦とは配球も変えてくるだろうし。大谷も相手投手の癖や配球は頭に入っているんだろうけど、そこをアジャストできるかどうかだろうね」
ヒリヒリする9月を終えた大谷の次なる目標は地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、そしてワールドシリーズだ。しかし、武田氏は「ドジャースはワールドシリーズには行けない」と予想する。
「ドジャースはリリーフを筆頭にピッチャー陣がダメ。山本由伸がよっぽど頑張んないと苦しいと思う。でも、さすがに山本も登板間隔を詰めて投げられない。そもそも、ドジャースのロバーツ監督はあまり指揮が上手くないんですよ。ピッチャーも替え時が早すぎたり、遅すぎたりします。大谷の打席の直前でトリプルプレーになって試合が終わったパドレス戦(現地時間9月24日)も、あの場面は絶対にバントでしょう。リリーフ陣が安定しているパドレスにドジャースは負けるかもしれない。それで勝っても、チーム力で勝るフィリーズ(東地区1位)に負けると思います。各チームともに、おそらく短期決戦ゆえに大谷と勝負する場面を作らない戦略をとりますしね。短期決戦は監督の力量の差も出てきますよ」
大谷の世界一は来シーズン以降に持ち越しか――。しかし、これまで幾度となく我々の予想をはるかに裏切ってきたのが大谷だ。10月も神がかり的活躍で、ドジャースを救ってくれることを期待したい。
<続く>