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〈大谷vsダルが実現〉19年前の“日本人対決第1号”投手が語るプレーオフのリアル「シャンパンファイトでエースが怪我」「分配金の配分は…」
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph byJIJI PRESS
posted2024/10/06 06:01
大谷vsダルビッシュの日本人対決に熱い視線が注がれる
「ただし街というか全体の盛り上がりという意味ではそれほど感じなかったんです。テレビや新聞が日本より騒がないというか。緊張でガチガチじゃなく、スッと入っていけました」
万事において「普段通り」はアメリカ流なのかもしれない。所属チームがレンジャーズに変わっていたこの5カ月後には、第1回WBCで胴上げ投手になる大塚だが、緊張感は「その時の方があった」という。
由伸、松井へのエール
ポストシーズン初の日本人対決から19年。その当事者は、山本や古巣の後輩となる松井にこんなエールを送った。
「山本は先発で、松井は僕と同じリリーフ。役割は違いますが、結局は同じだと思うんです。いつも以上に1球、1球を大切に。いつもやっているルーティンをしっかりと。どこが相手であろうと、勝ち上がってきたチームは強いですから。もちろん、彼らは経験もあるし、そんなことはわかっているとは思いますが」
エースを襲ったアクシデント、自身の予期せぬ腰痛。どんな競技であれ、コンディションは結果に直結する。ちなみにパドレスを圧倒したカージナルスは、リーグ優勝決定戦で同じ中地区2位だったアストロズに屈し、そのアストロズはワールドシリーズでホワイトソックスにスイープで敗れた。弱肉強食のMLB。この秋も最強をかけた戦いが始まった。