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〈大谷vsダルが実現〉19年前の“日本人対決第1号”投手が語るプレーオフのリアル「シャンパンファイトでエースが怪我」「分配金の配分は…」

posted2024/10/06 06:01

 
〈大谷vsダルが実現〉19年前の“日本人対決第1号”投手が語るプレーオフのリアル「シャンパンファイトでエースが怪我」「分配金の配分は…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

大谷vsダルビッシュの日本人対決に熱い視線が注がれる

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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 今年もMLBにポストシーズンの時期がやってきた。日本人選手が在籍するのは5チーム。大谷翔平、山本由伸がいるドジャースはナ・リーグ西地区を制覇。同地区2位でダルビッシュ有、松井裕樹が所属するパドレス、東地区3位となった千賀滉大のメッツもワイルドカードで出場を決めた。ア・リーグからは菊池雄星のアストロズが西地区1位、前田健太のタイガースも中地区3位ながらワイルドカードに滑り込んだ。

ポストシーズン初の日本人対決

 ポストシーズンで初めての日本人対決が実現したのは、2005年のことだった。パドレスの大塚晶則(現在は晶文、中日投手コーチ)とカージナルスの田口壮(現オリックス外野守備・走塁コーチ)が、サンディエゴで行われたナ・リーグのディビジョンシリーズ第3戦で対戦した。大塚が振り返る。

「あれが初めてだったんですね。少し投げづらかったことを覚えています。僕はたとえ相手が有名な打者であっても気持ちでカバーできるタイプだったんですが、田口さんはオリックスからのイメージもありましたし、シーズン中も対戦こそなかったけれど食事をご一緒したこともありました。手の内を知られているということも含めて、多少のやりづらさがあったのは覚えています」

日本人の先輩と対戦

 少し不適切な表現になるが、相手を殺すほどの闘争心を前面に出すのが持ち味の投手だった。それは超一流のメジャーリーガーに相対しても変わらないのだが、日本人の先輩となると多少なりともそのガスが抜けたという意味だ。それでもシーズンを含めた初対決は遊ゴロ。直接対決は勝ち、大塚自身も全3試合に登板し、3イニングを無失点に抑えたが、チームは敵地・セントルイスでの2試合に続けて、ホームでのこの試合も落とし、あっけなく敗退が決まった。

【次ページ】 隠し通したエースの怪我

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