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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「まずマヤさんと話しました」イギリス人記者が菅原由勢に聞いた吉田麻也愛…「今夏最高の新戦力だ」初ゴールでサウサンプトンサポも期待大
text by
ジョン・ブルーウィンJohn Brewin
photograph byJFA/AFLO
posted2024/09/12 17:26
2021年の菅原由勢と吉田麻也。サウサンプトンと名古屋グランパスに所属した経験を持つだけに、先輩への憧れは強いようだ
「まず、麻也さんと話しました」と菅原は入団時に話した。
「なにしろ麻也さんは僕のレジェンドだから。僕はこれまでのキャリアで、麻也さんとほぼ同じステップを踏んできました。日本の同じクラブ(名古屋グランパス)から、オランダ(吉田はVVV)へ渡り、サウサンプトンにやってきたので」
ただし同じDFでも、菅原に何よりも求められているのは、オフェンス面の貢献だ。攻撃参加、特に決定機に関与することが好きだと公言する彼には、あつらえ向きの環境と言える。
元スコットランド代表DF(生まれはイングランドのブライトン)の指揮官が標榜するプレースタイルを、菅原は“ラッセル・ボール”と表現し、次のように語っている。
「(AZが昨年のプレシーズンにサウサンプトンと)対戦した時、すごく感銘を受けた。以降、サウサンプトンのことを気にかけていたら、幸運にもオファーをもらえたので、イエスと即答。ラッセル・マーティン監督の存在が、サウサンプトンに来た一番の理由です」
現役後にはラッセル・マーティンみたいになりたいよ
一方の指揮官は、スペインで張ったプレシーズンキャンプ中に、背番号16についてこう話した。
「ユキはチームにエネルギーをもたらしてくれる、剽軽なナイスガイだ。最高の人間性で、もう何年もここにいるかのように、仲間とうまくやっている。もちろん選手としても優れているよ」
当の2人もすでに信頼関係を築いているようだ。菅原も同じくプレシーズンに、監督についてこんなふうに軽口を叩いた。
「ラッセル・マーティンはハンサムだよね。ヒゲが似合っているし、髪型もかっこいい。現役を終えたら、彼みたいになりたいよ」
初ゴール以外にも作っていた見せ場とは
菅原は冒頭の第3節ブレントフォード戦で、後半アディショナルタイムに決めた初ゴール以外にも、見せ場をつくった。
前半には鋭いCKをニアサイドに送ったものの、ジョー・アリボが押し込みきれず、さらには右サイドから完璧なクロスを入れたが、アダム・アームストロングがボレーを空振り。また相手のカウンターからケヴィン・シャーデが決めようとしたところに滑り込んで、決定機を防いだのも菅原だった。