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「移籍は生き物と同じ」菅原由勢がプレミアリーグ・サウサンプトンのオファーに即決したワケ…“大先輩”吉田麻也からのアドバイスとは
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byGetty Images
posted2024/09/10 17:00
今季よりプレミアリーグ・サウサンプトンに加入した菅原由勢。オファーに即決、相思相愛の移籍だったという
「監督がそのように言ってくれたのは僕のなかで大きかった。特に相手ゴール前で脅威になっている部分を評価いただいて、もっと(ゴール前で)関わってほしいということはすごく求められています。自分の強みを理解してもらっていて、その分(特長を)出しやすいようにと僕のプレーする位置を高めにしてくれています」
大先輩・吉田麻也からのアドバイス
さらに移籍する際、大先輩の吉田から様々なアドバイスをもらったという。名古屋グランパスからオランダを経由してサウサンプトンという流れもまったく一緒だ。
「クラブとしてどのような組織なのか、ピッチ上とは関係ないところも麻也さんから共有してもらって、とてもありがたかった。『お前らしくやっていたら大丈夫だから』と言ってもらえたので、そのようにやらせてもらっています(笑)。
麻也さん、拓実くんを知っている選手もいるし、チーム自体が受け入れる態勢をしっかりと取ってくれていて、溶け込ませようとしてくれました。選手同士の仲もいいし、監督も『シーズン通してタフな戦いになっていくなかで、いかにチームとして戦えるか。そのためにも家族と同じような扱いをしなきゃいけない』と言っていて、その言葉どおりのチームになっているのかなとは感じていますね」
初戦から得点を決め、存在感をアピール
その期待に応えるべく、菅原はすぐに結果を出していく。初の実戦となった7月19日、イングランド5部イーストリーとのプレシーズンマッチに後半から出場。クロスから味方のゴールを呼び込むと、続いて挨拶代わりとばかりにペナルティエリア前からコースを狙ったミドルシュートを決めている。指揮官の要求どおり、ゴール前で得点に絡む役割を強く意識していた。
「僕のオランダでのプレーを知っている選手もいれば、当然知らない選手もいる。自分がどのようなプレーヤーなのか、なぜこのクラブに来たのかってことを普段のトレーニングや練習試合を通して見せていく必要があると思っていました。初めてのゲームのなかである程度自分の得意なカタチを出せたことで、その後のポジティブな影響はあったのかな、と」
27日のモンペリエ戦(プレシーズンマッチ)ではセットプレーのキッカーを任され、フリーキックからアシストをマーク。菅原の存在感が次第に増していく。
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