熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER

「GKコクボは驚異的セーブで当然MVP。物足りない2人は…」ブラジル人記者の五輪サッカー男子ガチ評価「スペインに弱点が」予想先発は? 

text by

沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

PROFILE

photograph byTakuya Nakachi/JMPA

posted2024/08/02 12:46

「GKコクボは驚異的セーブで当然MVP。物足りない2人は…」ブラジル人記者の五輪サッカー男子ガチ評価「スペインに弱点が」予想先発は?<Number Web> photograph by Takuya Nakachi/JMPA

今大会でビッグセーブを連発する小久保玲央ブライアン。チアゴ記者も現時点でのMVPだと高く評価する

「対戦相手としてはエジプトの方が良かったのに、と思ってしまうよね。でも、これは仕方がない。高い位置から強烈なプレスをかけて相手ボールを奪う。サイドバックとウイングが連携してのサイド攻撃が極めて危険だ」

――スペインのフォーメーションは、4-2-3-1。バルセロナ、レアル・ソシエダなどスペインの強豪クラブでプレーする逸材が揃う。オーバーエイジもサイドバックのフアン・ミランダ(ボローニャ)、DFのセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)、CFアベル・ルイス(ジローナ)と3人をそろえました。弱点はないのでしょうか?

「GSでは、ウズベキスタン戦でCBパウ・クバルシ(バルセロナ)がマーク相手を倒してPKを与え、ドミニカ共和国戦ではCKからゴール前でフリーでヘディングシュートを許して失点した。クバルシはまだ17歳で試合経験が少ないし、もう1人のCBエリック・ガルシア(バルセロナ)も時折、マークやパスのミスをする。このあたりにつけ入る隙がありそうだ」

日本の先発11人は「もちろんベストメンバーで」

――スペイン戦で勝敗のポイントを分けると思われるのは?

「彼らの高い位置からのプレスは強烈。ドミニカ共和国戦の先制点は、GKからのパスをFWが強奪して生まれた。日本は、GSの3試合で、自陣でボールを相手に渡してピンチを招いたことが何度かあった。こういうミスは、絶対に冒してはならない。また、アタッカー4人に加えて、攻守に貢献する背番号10のアレックス・バエナ(ビジャレアル)を徹底的にマークしたい」

――スペイン戦の日本の先発メンバーをどう予想しますか?

「もちろん、ベストメンバー。GK小久保、最終ラインが右から関根大輝(柏レイソル)、高井、木村誠二(サガン鳥栖)、大畑歩夢(浦和レッズ)。 中盤はアンカーが藤田で、右が山田か荒木、左が三戸。3トップが右から佐藤、細谷、斉藤」

 東京五輪で銀メダルを獲得し、昨年のU-21欧州選手権(パリ五輪欧州予選)でも準優勝という結果を残した強豪スペインの個人技と組織力をいかにして封じ、日本の良さを発揮して勝ち切るか――。この困難な試合を乗り超えることができれば、1968年メキシコ五輪以来56年ぶりとなるメダル獲得が現実味を帯びてくる。<つづく>

関連記事

BACK 1 2 3
#パウ・クバルシ
#細谷真大
#山本理仁
#斉藤光毅
#三戸舜介
#藤尾翔太
#高井幸大
#藤田譲瑠チマ
#山田楓喜
#荒木遼太郎
#エリック・ガルシア
#アレックス・バエナ
#関根大輝
#木村誠二
#大畑歩夢
#小久保玲央ブライアン
#パリ五輪
#オリンピック・パラリンピック

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ