- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「メディア出すぎ」の声にヌートバー母が本音…WBCで超有名人に「マスクしててもバレた」アメリカで“まさかの一言”「大谷翔平くんの母ですよね?」
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph byAogu Tanaka
posted2024/07/25 11:04
ロサンゼルスの自宅で取材に応じてくれたヌートバー久美子さん。“WBCフィーバー”も落ち着き、現在は家庭菜園に凝っているという
久美子 もうね、超忙しかった。スケジュール帳に、何時に出演、どこに集合……ってほぼ毎日、取材が入ってましたから。最初は出演するのに慣れなかったんですけど、だんだん私も肝が据わってきてね。一度、土壇場で決まったオンライン取材があったんです。顔出しはないと勘違いしていて、ほぼパジャマ・すっぴん状態で答えていたら、まさかの映像が放送されていたという。妹からすぐ連絡来ましたもん。「ねえねえ、もしかしてこれ、すっぴん?」って。まあ、私のミスだったんだけども……。
――最初から場馴れしてるように見えましたが、緊張していたんですね。意外です。
久美子 じつはね、メディアに出るのを悩んでいたとき栗山監督から「お母さん、大会を盛り上げるためにも、いっぱい取材受けちゃってください」って言われていたんですよ。ノーとは言えないじゃない? だからできる限り対応しました。でも、私だって知ってましたよ。「メディアに出すぎ」って声があったことも。
――「メディアに出すぎ」だと、直接言われたんですか。
久美子 というか、そういったネット上のコメントを見たりね。(出演について)ちゃんとした説明があったら、基本的にノーって言わなかったから。まあ自分自身、「たしかに私、出すぎだよね……」って思ってたから傷つきはしなかったけど。少しは気にしましたよね。ただ途中で思ったんだけど、100人が100人、その人のことを好きなわけじゃないし、そんなもんじゃない? だから途中からは(ネガティブな声は)見ないようにしてました。あるいは目に触れても「無視する」です。まあ、そんな些細なこともWBC優勝で一瞬にして吹き飛びましたけどね。
「大谷くんのお母さん?」アメリカで“まさかの一言”
――いきなり有名人になって、環境も激変したのでは。
久美子 ものすごく声をかけられて。日本ではマスクしててもバレたことも。「あっ、ヌートバー母だ」って。環境の変化でいえばこんなことがありました。WBCやオフ期間にラーズの通訳をしてくださった方がいて。すごくお世話になったので、私が帰国したときに御礼のランチを約束してたんです。それを言ったら友人が「絶対ヤバいよ。週刊誌に撮られたらどうするの?」って。そこで気づきました。たしかに「ヌートバー母、夫をアメリカに残して日本で密会」なんて記事が出たら、たまったもんじゃないでしょ(笑)。そのあたりは気をつけるようになりましたね。タレントとか女優じゃあるまいし……とは思うんだけど、一応ね。ラーズに迷惑をかけるのが一番ダメだから。友人の忠告のおかげで“不倫写真”を撮られずにすみましたよ。