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ヌートバー母「どうすれば子どもがメジャーリーガーに育つ?」への見解「親が子より熱心、はアメリカでもある」ヌートバー“骨折・打撲から復帰”の今

posted2024/07/25 11:05

 
ヌートバー母「どうすれば子どもがメジャーリーガーに育つ?」への見解「親が子より熱心、はアメリカでもある」ヌートバー“骨折・打撲から復帰”の今<Number Web> photograph by Getty Images

故障による離脱から7月に復帰したラーズ・ヌートバー。母・久美子さんは祈る思いで息子の活躍を見守っている

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田中仰

田中仰Aogu Tanaka

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 2023年、野球日本代表初の日系人選手として、WBC優勝に大きく貢献したラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)。大谷翔平をはじめ戦友たちと“次のWBC”での再会を誓った「たっちゃん」は、負傷による戦線離脱もありながら、メジャーリーガーとして奮闘を続けている。そんな息子を見守ってきた母・久美子さんは今、何を思うのか? Number Webの記者がロサンゼルスの自宅を訪ねた。(全2回の2回目/前編へ)

「ケガしないように祈るのみ」母としての本音

――WBC以降、ラーズ選手はケガに苦しんでいる印象です。昨シーズンはヘッドスライディングや自打球による負傷、今年もキャンプ中に肋骨骨折がありました。

ヌートバー久美子さん(以下、久美子) そうなんですよ。負傷で途中交代したときはいつも「2、3日で治ってください」と祈るような気持ちです。最近、本当にケガが多いし、長期離脱の報告があると、毎回ショックですよ……落ち込みます。たぶん選手の親はみんな同じじゃないかな。

 カージナルスのチームメイト、トミー(WBC韓国代表で出場したトミー・エドマン)のお母さんとも仲がいいから話すんだけど。トミーも今、手術後のリハビリ段階で、試合に出られていないんです。そうするとやっぱりご両親の焦りというか、心配しているのが言葉の端々から伝わってきますから。あまり本人から報告がないみたいで、ご両親はX(旧Twitter)とかで復帰の情報を調べてるみたい。

――回復の状況がわからないと、親はやきもきしますよね。

久美子 その点、ラーズの場合はケガしたときに限って、電話で逐一状況を教えてくれるので助かります。リハビリで空き時間が増えたからだけかもしれないけど。ホームランを打った日なんかは電話してこないから。

――ラーズ選手は久美子さんから見て、本格的な大ブレイクまであと少し……というイメージなんでしょうか。

久美子 そうあってほしい、が本音かな。7月のオールスターブレイクで家に帰ってきたときも、毎日(練習場に)打ちに行ってました。コーチからも、昨年はよくなかったけど、今がいちばんいいスイングしてるって言われたみたい。だから後半戦から来年にかけて、ケガしないように祈るのみですよ、母としては。

【次ページ】 「親が子より熱心」はアメリカでもある

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