テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平30歳誕生日も「彼は盛大なお祝いを好まない」骨折ベッツ守備練習に「うわっ!」カーショーのカーブ…ドジャースの“中継に映らない凄み”
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byHarry How/Getty Images
posted2024/07/19 17:02
現在ベッツは離脱中だが、大谷翔平とともにドジャースが誇るスーパースターのプロ意識は非常にハイレベルだ
無人のスタンドに響く乾いたミットの音が響く。
サイ・ヤング賞3度を誇る左腕が目と鼻の先で投げている。
この光景を当たり前とは思ってはいけないと改めて肝に銘じた。浮き上がってから落ちるように見える独特の軌道のカーブを真後ろから見た時は思わず「うわっ!」と声が出た。4日に見たベッツの守備練習とともに、名門球団ドジャースの主力であり続ける凄みを見た。
今季の大谷は4月に松井秀喜の日本選手最多のメジャー通算175本塁打を超え、6月には10試合連続打点の球団最長記録を樹立している。さらに前夜は1試合で複数四球、死球、三塁打、盗塁、本塁打をマークするという史上初の珍しい快挙を達成した。
ショウヘイの新しい記録を聞くことに…
この日はメジャー通算200本塁打に王手をかけた一戦で中前打を放ち、前半戦221塁打の球団新記録を樹立した。直後に2盗塁を決め、今季メジャー最速で20本塁打以上&20盗塁を達成した。
試合前にロバーツ監督が「翔平の新しい記録を聞くことに慣れてしまっている。毎日何か違うことが起きている」と語った通り、記録ラッシュが止まらなかった。
<つづく>