テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「かめはめ波するって言ったろ、ガハハ」大谷翔平の番記者が見た“TVに映らない”古巣エンゼルス戦…HRボール取材→ド軍コーチ大喜びのワケ
posted2024/07/12 17:01
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Kevork Djansezian/Getty Images
大谷に「またよろしくお願いします」とあいさつすると
6月21日の本拠地ロサンゼルスでのエンゼルス戦から約2カ月ぶり、今季2度目の米国出張に来ている。メジャー取材は日本のプロ野球と違って、試合前後にクラブハウスで取材できるのが大きな特徴の一つ。クラブハウスのちょうど真ん中のシャワールームの真横に大谷のロッカーがある。
「今日からまたよろしくお願いします」
練習前、ロッカー前の椅子に座っていた大谷にあいさつすると、大谷は無言のまま、うなずいて手を上げた。自身の新居購入の報道をめぐり一部メディアがドジャースの取材パスを凍結されたとする報道もあったせいか、少しピリピリした雰囲気を感じたのは気のせいだろうか……。
《6月21日 VSエンゼルス(ドジャースタジアム)●2-3》
「ウェルカムバック(お帰り)」
取材初日の21日は2カ月ぶりに会ったドジャース担当の米記者や球団広報が温かく出迎えてくれた。
羽田空港で購入したキットカットの東京ばな奈味とイチゴ味を米記者や球団広報にお土産として配ると「これは米国にはない味だ。おいしい」と好反応を得られた。スポーツ紙の記者である私がテレビ、ラジオなど他メディアにも出演しているという噂をどこから聞いたのか、ある米記者から「日本で有名なのか?」、「出演料でこのキットカットをもっと買ってきてくれ」とイジられることもあった。
キャンプから怒濤の数カ月をともに過ごし、ドジャース担当の日米メディアは同士のような関係になっている。
守護神エステベス「ショウヘイを三振に取ったら…」
この日は大谷にとって、古巣エンゼルスとの公式戦初対戦。エンゼルスの番記者や球団広報とも久々に再会した。