テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「父もショウヘイの大ファン」大谷翔平が1年前の球宴でくれたバットを…対戦相手とロバーツ監督のウラ話「ジョーダンやウッズのようだ」

posted2024/07/19 17:01

 
「父もショウヘイの大ファン」大谷翔平が1年前の球宴でくれたバットを…対戦相手とロバーツ監督のウラ話「ジョーダンやウッズのようだ」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

野球殿堂博物館の企画展に関する記者会見に出席した(左から)ドジャースのロバーツ監督、山本由伸と大谷翔平

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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 日本ハム時代から長年にわたって大谷翔平の番記者を務める柳原直之氏の「テレビに映らない番記者レポート」を現地からお届け。オールスターで豪快な初ホームランを放った大谷の30歳誕生日前後の日々やドジャースの動向、取材で得た裏話とは。

 スポニチ大谷取材班は交代制でロサンゼルスのアパートでカメラマンとシェアハウス生活を送っている。

 7月1日に8日ぶりにシカゴ、サンフランシスコ遠征から帰宅。幸い徒歩圏内に日系スーパーがあり、自炊に最適。円安、物価高の情勢で油断すれば“赤字”は必至だ。日本製のシャンプーを値段も見ずにレジに持っていくと13ドル(約2100円)で、ぶったまげたこともあった。帰宅後、この日系スーパーでじゃがいもやニンジン、タマネギ、肉を購入し、日本から持ってきたカレールーを投入。カレーライス、カレーうどんを何度も繰り返し、そのおいしさは体中に染み渡り、遠征の疲れを癒やした。

投手復帰へ“6種類のスローイング”

《7月2日 VSダイヤモンドバックス(ドジャースタジアム)◯6−5》

 大谷のキャッチボールの強度が上がってきた。この日は6種類のスローイングで計70球を投げ、リハビリを順調に消化した。6種類の内容は以下の通りだ。

(1)両足を固定して上半身の動きだけで投げる
(2)左足を後ろに引いた状態で右足を前に1ステップして投げる
(3)両足を開いたまま体重移動を意識して投げる
(4)3ステップして投げる
(5)セットポジションから投げる
(6)セットポジションから3ステップして投げる

 投手復帰は2025年。デーブ・ロバーツ監督はシーズン終盤やポストシーズンで外野手(左翼手)として出場する可能性を示唆しているが、オレンジカウンティ・レジスター紙のドジャース担当ビル・プランケット記者ら米記者はこぞって否定している。今後も状況注視が必要だ。

 1点を追う7回無死一塁。大谷は一時逆転となる27号2ランを放った。5万2931人が集まった本拠ドジャースタジアムには、MVPコールが響いた。

「結構、高く上がっていたので。シチュエーションもシチュエーションでしたし、大きく試合が動くところではあった。良い感覚だったと思います」

沖縄生まれのロバーツ監督が語った「オオタニ評」

 この日は恒例の日本文化を紹介する「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」で、試合前に和太鼓の演奏が行われ、ファンには日本伝統のデザインの特別ユニホームが配布された。

【次ページ】 沖縄生まれのロバーツ監督が語った「オオタニ評」

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