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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「千賀、いつ投げんだ?」“ホークスの先輩”がメッツ千賀滉大へ愛ある苦言「ロッテ佐々木朗希も現状ではMLBローテは絶対無理」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byGetty Images
posted2024/07/06 06:02
現地7月3日、今季初めて実戦登板としてマイナーリーグの試合に先発した千賀滉大
「最近はスライダーやカットボールも使い始めて、投球に幅が出てきました。当初は、高めのストレートでポップフライを打たせていましたが、対戦が増えるにつれていい当たりをされていますね。今後は、スライダーなどの変化球を織り交ぜながら、調子を維持すればシーズン13勝くらいはできるはずです。カブスは順位が低迷し、打線の援護に期待できないので、それ以上勝ち星は伸びづらいかなと」
また、日本人投手の中で、武田氏が特に気にかけている選手はメッツの千賀滉大である。千賀は昨シーズン12勝をあげたが、今季は右肩を痛め、登板はなし。武田氏は「千賀、いつ投げんだ?」とホークスの後輩に問いかける。
「現地7月3日にマイナーで実戦登板するようですが(※)、昨年あれだけ活躍したのに、ほんとに何やってんだよと思いますよ。ケガの具合がわかりませんが、オールスター明けから出てきてほしいですね。そもそも千賀は日本でも安定してローテーションを守ったシーズンが少ない。どこかで必ず登録抹消されている。そんな彼が昨年は長くローテーションにいたので、疲れちゃったんじゃないですか。日本人投手に限らず、最近は1年を通して投げられる人は少なくなりましたね。成績のいい年の次のシーズンは、まるでダメという投手もいて、隔年で活躍する感じ。原因のひとつは中4日という登板ペースだと思います。投手の故障を減らそうとしたら、リーグ全体を通して登録選手数の増加など改善も必要でしょう」
(※7月3日にメッツ傘下のマイナーチームで先発した)
「佐々木朗希も今のままではMLBローテは無理」
それゆえ、武田氏は「今永も今年は1年間投げられそうだが、来年はどうなるか……」と心配する。また、ローテーションを守るという話題から、日本のプロ野球投手にも話がおよんだ。
「佐々木朗希(ロッテ)は、メジャーに行きたがっているけど、今のままではローテーションを守ることは絶対無理。中6日の日本で故障しているぐらいだからね。佐々木は日本で1年間投げて、タイトルを獲得して、自分の価値を上げてから挑戦してほしいですね。まだまだ年齢的に余裕があるし、そっちのほうが給料も高くなります。とにかく、1年間ローテを守れる投手が一番すごいんですから」
オールスターもあり、いよいよ後半戦に突入する7月。大谷をはじめとする日本人選手の活躍に期待したい。武田氏には7月終了時点でも総評を行なってもらう。
<前編から続く>