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「ミトマとトミヤスは少し不運だ」ブラジル人記者が同情…遠藤航・冨安健洋・三笘薫のプレミア勢“ホンネ評価”「いつか2人の縦関係を」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/07/02 11:03
ブライトン2年目を過ごした三笘薫。アーセナル冨安健洋、リバプール遠藤航を含めてのブラジル人記者の評価は?
「僕が考える冨安のベストポジションは、センターバック。あまりに才能がありすぎて、ポジションが流動的な面があると思うんだ。アーセナルはベン・ホワイト、ガブリエウ、サリバ、キビウォル、ジンチェンコ……とDFがまさに多士済々で、レギュラーをつかむのすら難しいほど。その中でアルテタ監督は冨安の万能性を買って、サイドバックで使っているんだろうけどね」
――たしかに日本代表6月シリーズでもサイドバックに3バックと、難なく対応する姿には驚きを隠せません。
「3バックの右、4バックの右サイドバック、さらには左サイドバックまで難なくできるDFは、世界を見回しても数少ない。対人守備はもちろんのこと、スピードも高さも十分、さらにはビルドアップ参加時の安定感にサッカーIQの高さ……これほどまでにマルチなディフェンダーは、ブラジル代表にもいてほしいくらいだよ(笑)」
――なるほど。
「ちなみに“運が悪い”と表現したのは……日本の世間一般の評価も含めてかな。この3カ月間、日本で過ごしてみて『もっと日本の人々に対して、映像で遠藤や冨安の活躍ぶりが伝えられるべき!』と強く感じたよ。スポーツニュースはメジャーリーグの大谷翔平やプロ野球が多いのは何となく知っていたけど、ヨーロッパサッカーでの日本人選手の話題を伝えるニュースでも、基本的にはアタッカーのゴールやアシストの活躍が多いんだなと思った」
――そういった報道の傾向は間違いなくありますね。
「サッカーの話に戻そう。アルテタ監督の指導法や戦術を信奉しているようだし、アルテタ監督もどこでもハイレベルなプレーを見せる冨安を信頼している。それ自体は素晴らしい関係性だと思うし、契約延長で日本円にして年俸10億円超と倍増しているんだよね。それこそ現地ロンドンで冨安が高く評価されている証拠だと言える」
――その高評価ぶりが、日本の世間一般にも知れ渡ってほしいところです。
「そうだね。遠藤も冨安も、もっと脚光を浴びてほしいなと願っているよ。あとは“最後は結局マンチェスター・シティ”という流れを覆してほしいかな(笑)」
ここ数年のミトマは、休む時間がなかった印象だ
――では、最後は三笘薫です。