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鎌田大地クリスタルパレス加入「最初は残念だったが…」バイエルン伊藤洋輝40億円移籍は「ビックリだよ!」ブラジル人記者が斬る移籍動向
posted2024/07/02 11:02
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JFA/AFLO
サッカー日本代表をめぐる移籍市場が、例年以上に活発化している。
伊藤洋輝はシュツットガルトのブンデスリーガ2位躍進に貢献したことを評価されて、ドイツの名門バイエルンへの加入が決定。ラツィオに1年間在籍した鎌田大地はプレミアリーグのクリスタルパレスへと加わることが発表された。
さらにはセレッソ大阪の毎熊晟矢はオランダのAZ加入が決まり、そのAZに所属する菅原由勢もオランダ国外へのステップアップが噂されている。
活発化する日本人フットボーラーの移籍。そんな彼らについてブラジル人のチアゴ・ボンテンポ記者はどう見ているか。率直な感想を聞いた。
伊藤洋輝バイエルン移籍に「ビックリ」した深い理由
――今回の移籍市場で驚きだったのは、伊藤洋輝選手がドイツの名門バイエルンに移籍したことです。
「そうそう、僕も伊藤洋輝のバイエルン移籍にはとても驚いたんだ」
――驚いた理由としては?
「日本代表のスタメンを最大限の戦力で考えた場合、伊藤は左サイドバックでもセンターバックでも1番手ではないのかな、と考えているんだ」
――ほほう。序列として誰を1番手と考えていますか?
「センターバックに関しては、冨安健洋に板倉滉、さらには谷口彰悟に町田浩樹と2番手クラスもそろっている。あとはパリ世代にまで目を広げると高井幸大、西尾隆矢なども充実しているよね。一方で左サイドバックで個人的にナンバーワンと思っているのは、中山雄太なんだ。
カタールW杯こそアキレス腱のケガによって出場を逃してしまったけど、左サイドバックとして最も安定したプレーができているのは伊藤以上に中山だとみている。23-24シーズンまで所属したハダースフィールドがイングランド2部から3部に降格し、まだ所属クラブがない状況は、少しかわいそうかなとも思う」
――その中で伊藤は国内移籍、それもステップアップとなっています。
「伊藤のバイエルン移籍が決まったのは、さっきも言った通り、信じられないほどビックリした。しかし、伊藤はシュツットガルトでシーズン通じて好調だったし、成長を遂げた。左利きのDFである伊藤は、テクニックと体格の良さを兼ね備えた少し珍しいタイプ。だから多くのクラブが求めているんだと思う。何より2350万ユーロ(約40億円)という移籍金は、バイエルンが彼のポテンシャルを本当に信じている象徴だと思う」
日本代表での大サプライズはマイクマなんだ
――この移籍によって、日本代表の左サイドバック争いもさらに活発化する可能性がある。