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鎌田大地クリスタルパレス加入「最初は残念だったが…」バイエルン伊藤洋輝40億円移籍は「ビックリだよ!」ブラジル人記者が斬る移籍動向
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJFA/AFLO
posted2024/07/02 11:02
日本代表6月シリーズでの鎌田大地(左)と伊藤洋輝(右)。今夏の移籍市場で注目を集める2人など、ブラジル人記者に評価を聞いてみた
「そう。より高いレベルの要求がある中でプレーする伊藤選手が成長を続け、日本代表にもさらに貢献してくれることを願っているよ」
――続いて移籍組として聞いてみたいのは、毎熊晟矢の印象です。
「僕にとって、ここ最近の日本代表の大サプライズは毎熊なんだ」
――というと?
「右サイドバックの絶対的なスタメンは菅原由勢だと確信していたからだよ。だけど毎熊はアジアカップでスタメンになっただけでなく、長いプレー時間を得た試合で良いプレーを何度もした。セレッソ大阪でのシーズン前半戦でも素晴らしかったし、僕にとって毎熊はJリーグ最高の右サイドバックだよ。もともとはウイングだった攻撃性能が、サイドバックというポジションで花開いた印象だ」
Jで見逃せない選手はマイクマ以外にもいるよ
――今回のオランダ移籍についてはどう思います?
「毎熊はすでに26歳なので、ヨーロッパの主要リーグでプレーする機会を得るためには、最後にして最大のチャンスだよね。この決断が日本代表の両サイドバックにもいい化学反応を生んでくれるといいかなと思っている」
――いい化学反応とは、具体的に?
「守備の選択肢が多い左サイド――中山雄太と伊藤洋輝だね――でバランスを取りながら、攻撃の選択肢が毎熊、菅原と2つあることはポジティブな方向に行くはず。あと、ここ1年で日本代表に招集されたJリーグ組でも見逃せない選手がいる。ポジション的に見てもね」
――チアゴ記者が注目しているポジションとは?
「日本代表は現状、センターハーフの枠1つが空いていると見ている。その中で昨年は伊藤敦樹と佐野海舟がチャンスをつかんだ。さらに森保一監督は川村拓夢もたびたび招集しているよね。その川村はザルツブルクへの移籍が決まり、佐野もマインツへの移籍報道がある。伊藤敦樹も含めてさらに序列を上げるチャレンジを選んでいるんだろうね。個人的にはJリーグで絶対的な存在になって、大きく取り上げられる選手もいてほしいところだけど(笑)」
エンドウの後継者になれるチャンスじゃないかな
――3人の中で最も注目しているのは誰でしょうか。
「佐野なんだ。彼の強みは3人の中では最も守備力があること。さらにボールを前に運ぶ能力があることも示している。例えば日本で取材した5月のサンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ戦がそうだったんだ」
――前半に鹿島が2点を奪いながら、1点差に詰め寄られた中での後半39分のプレーですかね。