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NHK解説者が思わず「え?」ドジャース大谷翔平、1つだけの“懸念点”…武田一浩が語る「審判の“微妙判定”が…」「でも今季はレベルが違う」 

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沼澤典史

沼澤典史Norifumi Numazawa

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posted2024/06/12 11:02

NHK解説者が思わず「え?」ドジャース大谷翔平、1つだけの“懸念点”…武田一浩が語る「審判の“微妙判定”が…」「でも今季はレベルが違う」<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャース大谷翔平(29歳)。6月10日時点で64試合出場、打率.310、本塁打15本

「今シーズンは40~50本は打つと思います。残り100試合近くあって、(年間40本ならあと)25本なので軽く打つでしょうね。盗塁も40はします。大谷は年々成長しているので、見ている側にとってもワクワク感が半端じゃないですよ。大体の野球選手は30歳頃で成長が止まるんですが、大谷は止まらないし、成長の限界が予想できない。バリー・ボンズが記録したMLB最多73本塁打も抜いてくれそうなスケールがありますね。先発が比較的長いイニングを投げていた当時と違って、現在はショートイニングを投げるピッチャーが増えました。そのなかで70本打ったら、本当にすごいです」

今永昇太がなかなか勝てなかった理由

 一方、今シーズン大谷と並んで注目される日本人選手はカブスの今永昇太だろう。今永は開幕から無傷の5連勝を飾り、防御率も0点台という驚異的な数字を残していた。

 しかし、その後なかなか勝ち星を挙げることはできずにいる(※6月9日のレッズ戦で6勝目を挙げた)。今永について武田氏はこう指摘する。

「さすがに疲れがでたのでしょう。5勝目までは中5日での登板でしたが、途中で雨でスライドして中10日になりましたね。あれで、張り詰めていた気持ちも抜けたんだと思います。試合感覚も鈍っていたでしょうし。そういうときのピッチャーは2登板くらい内容が悪くなってしまうものです。事実、低めを狙ったボールが高めにいって、打たれていました。なので、今永については次の登板でいかに修正するか。また、現状真っ直ぐとスプリットの2球種で抑えていますが、他のスライダーやカットボールをいかに使っていくか。おそらく、スライダーなどはMLBのボールに合わず、曲がり方がしっくりきていないのではないでしょうか。今後、さらに勝ち星を挙げるには、そこのアジャストをして、投球の幅を広げられるかどうかでしょうね」

 大谷も今永も6月に、どこまで数字が伸びるか楽しみにしたい。武田氏には6月終了時点で、再び彼らの総評を行なってもらう。

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