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NHK解説者が思わず「え?」ドジャース大谷翔平、1つだけの“懸念点”…武田一浩が語る「審判の“微妙判定”が…」「でも今季はレベルが違う」
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byGetty Images
posted2024/06/12 11:02
ドジャース大谷翔平(29歳)。6月10日時点で64試合出場、打率.310、本塁打15本
「打ったのは131キロのスライダー。打った瞬間、ピッチャーとキャッチャーはガクッとうなだれ、ライトは一歩も動かず、後ろを振り向きもしませんでした。打球速度も177キロ、飛距離129メートルと完璧な当たりでしたね。こういうホームランが今シーズンは増えてきています」
NHK解説で思わず「え?」
まだシーズンは始まったばかりだが、大谷は毎年6月から調子が上がり、ホームランを量産する傾向にある。武田氏も「ピッチャーもバテてくるから、数を稼ぐと思う」と予想するが、ひとつだけ懸念点があるという。
「中継を見ていると、大谷の打席では審判のストライクゾーンが広くなっています。大谷が余裕で見送っている低めのボールが、ストライクを宣告されることもありますね。MLBのアウトコースは日本と比べて広いことは有名ですが、それにしても特に左ピッチャーのときは広いと感じますね。僕も解説で『え?』と言ってしまうときがありますから」
例えば5月15日のジャイアンツ戦で大谷は、低めと外の明らかなボール球をストライク判定されていた。特に低めの1球は、低めから低めに外れる変化球であった。あまり深く詮索はしたくないが、審判は誰にでも公平とは限らないのだろう。ちなみに、この判定に対し、大谷は首を傾げる仕草をするなど不満をあらわに。疑惑の判定の影響もあるのかは不明だが、大谷の変化を武田氏は指摘する。
「最近、取材後のインタビューで表情を出すようになりましたね。打てない時とかに、ちょっと怒っている感じ。ただ、そういう環境を乗り越えて今までも打ってきたので、大谷にとって大きなハードルにはならないでしょうけど」
今季予想「40~50本は打つ」
それでは、現状を見るに、大谷は最終的にどれほどの成績を残すのだろうか。