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「リーチさんの喜んでる顔を見たい」リーチマイケル35歳が後輩たちに慕われまくる理由…キャプテン拒否から一転「ビールをたくさん飲ませ…」
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/29 17:05
チームの低迷期を支えてきたリーチマイケル(35歳)。人生初めての胴上げを経験した
リーグワンが終わると、ラグビーはインターナショナルのシーズンに入る。6月22日には、昨年のワールドカップでも対戦したイングランドとのテストマッチが国立競技場で行われる。6月上旬にはエディー・ジョーンズHCのもと宮崎で日本代表の合宿が始まる。
「合宿には行きます。まだ成長できると思うし、何をすればもっと強くなれるか分かった」
35歳。身体を休める必要はないのか? その問いには即答だった。
「サバティカル(休暇)とか言えるトシじゃない。そんなことを言ったら『もう来なくていい』となるだけですから」
エディー・ジョーンズHCには『ロックをやってほしい』と打診されているという。2月のミニ合宿時は戸惑いを見せていたリーチだが、今は違う。
「ロックもやってみたい。チームでも、僕がロックをやれば若いバックローの選手がもっと試合に出られる。狙いは20番。リザーブでロックもフランカーもできる、ラインアウトのジャンパーもできる」
冗談めかしながら、頭はもう、次のチームに貢献する方法に思いを巡らしていた。
初めての優勝を達成したリーチマイケル。新しい章が始まる。