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今永昇太30歳「ナゾの人物像」先輩に辛辣発言、いたずらパンツをはいて「ファイヤー!」と叫ぶ…DeNA山崎康晃が明かす“強烈エピソード”
text by
日比野恭三Kyozo Hibino
photograph byGetty Images
posted2024/05/04 11:01
アメリカで衝撃を与えている今永昇太
忘れられない「1年目の発言」
今永が駒沢大の4年生だったとき、秋のリーグ戦でチームの成績が振るわず駒沢大は東都の1部2部入れ替え戦に回り、東洋大に敗れて2部降格が決まった。そのときのことを振り返っての発言だ。
「1部に残留していた自分と、2部に落ちた自分、その両方の道があるじゃないですか。結果としては2部に落ちたほうの道を進むことになったわけですけど、それを正解にするのも、不正解にするのも、自分だと思っています」
2016年2月、ルーキーとして初めての春季キャンプをスタートさせてから数日後に言ったセリフだ。当時22歳の頭を占めていたのは、ドラフト1位でプロ入りできた誇らしさではなく、母校に置き土産を残せなかった不甲斐なさ。このときからすでに、今永は第3の目で自身の姿を見下ろし、己の未熟さを燃料として成長の歯車を回し始めていた。
その回転はDeNAでの8年間も、そしてメジャーで過ごすこれからも、きっと止まることはないだろう。少なくともその点だけは、安心して見ていられる。
「ファイヤー!」って叫んでいたり…
山崎は笑顔でこう話していた。
「いたずらでホットクリーム(温感クリーム)を塗られたパンツを知らずに穿いて、(エスコバー選手ら外国人選手に)『ファイヤー! ファイヤー!』って叫んでいたり……そんな彼のことが僕は大好きでした。ほんとに楽しかった。まあ、いつか戻ってくるでしょうけどね。僕はそう信じてますよ」
もし本当にそうなるのだとしたら、またきっと含蓄のある言葉でさまざまな経験談を語ってくれることだろう。
メジャーでの活躍を見守りながら、そのときを楽しみに待ちたいと思う。