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“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
「なんで新日本プロレスに行かないの?」息子の疑問に父・諏訪魔はなんと答えた? Jリーガーになった息子に伝えたプロ魂と愛のエール
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph bySUWAMA FAMILY
posted2024/04/20 11:02
中学校入学式を前に撮影した2ショット写真。息子・幸成にとってリングで戦い続ける父はずっと憧れだった
47歳になった今も現役。全日本プロレスが主催する「チャンピオン・カーニバル」への出場も最多の18回を数える。“悪役レスラー”ではなくなったが、そのまま『諏訪魔』として、第一線で全日本プロレスを牽引している。
今も情熱が尽きない偉大な少年――。幸成は尊敬する父をこんなふうに表現した。「これからお父さんから学ぶことはもっと増えると思う」と、今後は同じプロアスリートとして高め合える存在になりたいと誓う。
父から授かったDNAと叩き込まれた人生の教訓を手に、厳しいプロの世界にリングイン。誰よりも心強いセコンドと共に幸成のプロ人生はスタートする。
最後に息子しか知らない“暴走専務”のほっこりエピソードを。
「営業妨害になるかもしれないのですが、今は自宅で飼っているトイプードルの“ぽこちゃん”にメロメロです。子煩悩な父親だったと思いますが、今はもう『ただの犬好き』です。たぶん、僕が大学進学で家を出るのが寂しかったから飼い始めたんじゃないですかね(笑)。本人は絶対に認めないと思うのですが、そういう人なんですよ、お父さんは」
夢に向かって突き進む息子の活躍は、父にとっても新たな人生の章となるだろう。諏訪間家としての競技を超えたタッグマッチは、まだ始まったばかりだ。
(前編から続く)