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中日・立浪和義はなぜ中田翔獲得を熱望したのか? 指揮官が問題視した、2年連続最下位チームの“ゆるさ”「緊張感がなさ過ぎる」「叱ってくれる先輩がいない」 

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喜瀬雅則

喜瀬雅則Masanori Kise

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/04/17 11:02

中日・立浪和義はなぜ中田翔獲得を熱望したのか? 指揮官が問題視した、2年連続最下位チームの“ゆるさ”「緊張感がなさ過ぎる」「叱ってくれる先輩がいない」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

昨年秋に直撃した記者に立浪は現時点の問題点と同時にチームを変える新戦力への期待を語っていた

だからこその「中田翔」

 だからこその「中田翔」なのだ。

 3度の打点王という、勝負強さを物語る実績も裏づけとなり、その風貌や存在感を見ても、どんと肝が据わっている雰囲気が漂っている。

「若い選手も、一目置くわけでしょ。そこが必要なんですよ」

 周囲が引き締まるような、その“胆力”が欲しいのだ。

 立浪の、そして「監督」という重責の苦労が、ひしひしと伝わってきた。

「そりゃ、これだけ負けると面白いわけはないし、苦しいことの方が多いです。ただ、後に『ああやってよかったな』と言われるように、しっかりとやっていかないと、ドラゴンズを変えていかないといけないと思っているんで、そこだけは信念を持って、何を言われようがやっていく。その場しのぎ、って言われるかもしれないですけど、補強も含めて若手選手が育っていくためのことでもあります。勝つ味を覚えないといけないんです。ずっと負けているから、それが当たり前みたいになってるんでね」

<「予言」編とあわせてお読みください>

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中日・立浪和義が開幕前にしていた予言「2024年からホントに“新たなドラゴンズ”が始まる」旧知の記者に語った改革の手応え「正直に言えば、1年遅れた」

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