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「やっぱり新戦力よ」阪神・岡田彰布監督が語る“連覇の条件” タイガースの伸びしろは…?「野手では前川(右京)やな」「先発で門別(啓人)やな」
text by
酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/04/04 17:02
阪神タイガースの岡田彰布監督が連覇に向けた青写真を語った
岡田 今の段階ではアレやな、野手ではやっぱり前川(右京)やな。まだ完璧に外野のレギュラーポジションを獲るところまでじゃなくても、ある程度、使えると思う。アイツの良さはバットを振れることよ。去年も振れとったけど、どちらかというとボールを潰しに行くような、ドライブがかかった打球やった。今年は2月のキャンプから、ボールが上がるようになったからな。直接指導はしてないけど、打撃コーチを通じて「ちょっとポイントが近すぎる。ボールを潰しすぎや」と言うてたよ。だいぶポイントもようなってきたよな。今まで、外野の左バッターは近本(光司)だけで、あとは右バッター。そこに左打ちの前川が一人加わるだけでだいぶ違うよ。
――中堅は近本選手、右翼は森下翔太選手で固定され、左翼をシェルドン・ノイジー選手と争う立場。シーズンでは併用で先発出場するとみていいですか。
岡田 そうそう。前川は右投手には大丈夫よ。いけると思う。左投手にはなかなか結果が出んから、まだちょっとしんどい。でも、右投手やったら打つわ。
――投手陣の伸びしろはどうでしょうか。
岡田 先発で門別(啓人)やな。ローテーションは去年の6人がおるけど、6人で1シーズンは無理やからね。誰かの調子が落ちることもあるから、そこで入っていけるかどうかやろな。門別はストレートのキレがいいし、コントロールもいい。まだ高卒2年目やけど、四球で崩れたりとか、そういうのがない。だから、ゲームを作れるよな。絶対に一軍で通用すると思うよ。
門別とあと1枚。これは絶対に必要や
――'07年は上園啓史投手を最初、下位チームにぶつけて白星を重ねさせ、新人王を獲らせました。門別投手にどう好スタートを切らせるかも考えていますか。
岡田 そら、考えてる、考えてる。去年は村上(頌樹)を中継ぎからスタートさせて、先発に抜擢した。門別とあと1枚。これは絶対に必要やと思ってるよ。上園は6月の交流戦からやったからな。門別はもっと早いよ。若いピッチャーは早く1勝がつくと気持ち的にも大きいんやで。
――3月のオープン戦では昨年好調だったリリーフ陣が不安定で、メディアからは心配する声も上がっています。
岡田 いや、リリーフも(ハビー・)ゲラを使えるメドが立ったからな。あと、今年は岡留(英貴)やな。去年は左を5枚、ブルペンに入れとったりした。左対左の時はいいけど、右打者との対戦の時に不安があったからな。ブルペンは8人、多くても9人やけど、去年より右左のバランスのいい人数でいけるやろ。ゲラと岡留は“新戦力”。2人使えるというのは本当に大きい。
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