箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
鈴木芽吹の嗚咽、黒田朝日は驚きの顔で…駒澤vs青学“箱根2区の明暗”はなぜ分かれた? 涙のエースが明かした“チームメイトへのLINE”
text by
小堀隆司Takashi Kohori
photograph byスポニチ/アフロ
posted2024/01/02 20:23
箱根駅伝2区を走り終え、涙をこらえきれなかった駒澤大主将の鈴木芽吹
エース対決の明暗が、そのまま往路の成績となって表れたかたちだが、明日の復路までこの勢いが続くかといえば、そう簡単な話ではないだろう。
なにより駒澤大の選手たちは、キャプテンがこれだけの好走をしながら、悔し涙を流していたことを知らなかったはずだ。
ここまで言葉掛けと、人間力でチームを引っ張ってきたキャプテンである。その鈴木がレース後に嗚咽を漏らした姿は、きっとチームを発憤させる材料になる。
鈴木芽吹がチームメイトに送っていたLINE
鈴木は大事なレースの前に必ずチームメイトにLINEでメッセージを送っているが、今朝もこんなことを伝えたという。
「(昨日地震があって)苦しんでいる方々がいる中で、やっぱり走れることは当たり前じゃない。僕はつねに感謝の思いを持とうと言ってきたので、それは伝わっていると思います。あと、往路のメンバーには力を出し切れば絶対に優勝できると。復路のメンバーには、俺らで往路を優勝してくるから安心して調整してねっていうのは伝えました」
結果は伴わなかったが、まだ復路が残っている。トップ青学大との2分38秒差は確かに大きいが、まだ諦める秒差ではないだろう。
今宵、そして明朝、鈴木はチームメイトにどんなメッセージを送るのか。明日は、魂のこもった激戦になりそうな予感がする。