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野球善哉BACK NUMBER
「山川穂高のソフトバンクより“高評価”の西武」「補強に失敗…100点中30点は?」プロ野球の移籍“どこが成功した?” 本音で採点《パ・リーグ編》
posted2023/12/23 11:05
text by
氏原英明Hideaki Ujihara
photograph by
JIJI PRESS
今年、プロ野球のシーズンオフは下位球団の補強で積極的な動きが目立ち、ストーブリーグが賑わっている。実際のところ、どの球団が“勝ち組”なのか。ドラフト結果も含め、リーグ別に検証する。〈全2回の1回目/#2は「セ・リーグ編」〉
「90点」日本ハム…見えた来季の本気度
今年のストーブリーグで、勝ち組の筆頭に挙げられるのが日本ハムだ。
まず、古巣オリックスも含めて6球団の争奪戦になった山﨑福也を射止めた。今季、キャリアハイの11勝、安定感抜群の左腕である。
「FAを行使すれば人気になる」と評判だった加藤貴之の残留にも成功。4年契約を結んだ。右のエース格・上沢直之はメジャー行きの可能性が高いが、山﨑、加藤、それにWBC代表の伊藤大海と3枚のローテーション枠が確定した。
ここに今季18試合先発して防御率2.75の上原健太も控えており、11月のアジアチャンピオンシップで「将来は日本を代表する投手になる」と侍ジャパン・井端弘和監督から太鼓判を押された根本悠楓という楽しみな逸材もいる。ほかにもファームに、田中瑛斗、達孝太、今秋ドラフト1位の細野晴希など、期待の投手たちが控える。
2018年ドラフト1位・吉田輝星をオリックスに放出したことは驚いたが、代わりにリリーバーの黒木優太が入団。ルーキーイヤーの2017年に55試合登板で25ホールドをマークした実績を持つ29歳右腕。若手でなく中堅を獲得したことからも、来季への意気込みが伝わってくる。
打線では、現役ドラフトでソフトバンクから水谷舜を獲得。大砲候補が覚醒すれば、万波中正、清宮幸太郎、野村佑希ら重量打線がさらに活性化される。
「80点」ロッテ…2人の“実績ある”助っ人、守備転向
ロッテのストーブリーグも「成功」といえるだろう。