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“15億円を積まれた男”「上田綺世のスゴさ、伝わってます?」W杯予選2戦5発…人気解説者・林陵平が「全部もってる」と推すストライカー能力

posted2023/11/22 11:06

 
“15億円を積まれた男”「上田綺世のスゴさ、伝わってます?」W杯予選2戦5発…人気解説者・林陵平が「全部もってる」と推すストライカー能力<Number Web> photograph by JFA/AFLO

日本代表では自身初のハットトリックを達成した上田綺世(あやせ/25歳)

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 サッカーW杯アジア2次予選で2連勝を飾った日本代表。ケガ人も続出する中、自身初のハットトリックを含む5ゴールを奪って存在感を発揮したのが上田綺世(25歳)だった。今季まで東大サッカー部監督を務め、解説者として人気を博す林陵平氏がストライカー目線でその凄さを紐解いてもらった。

 ミャンマー戦でのハットトリックの得点シーンを見返すとわかるように、上田の特徴は最終ラインをブレイクするダイアゴナルの動き出し(斜めの動き)です。これはストライカーの“基本のき”ではありますが、特に優れていると感じるのがボールホルダーの状況に合わせて動き出しできるところ。

 今の日本代表は、鎌田大地や久保建英といった決定的なアシストができるパサーの宝庫です。ミャンマー戦では南野拓実が、シリア戦では伊東純也がそれぞれ上田とのコンビで2アシストを記録しましたが、「南野ならこのタイミングで出すだろう」「このボールの置き方なら久保からパスが出てくるはず」といったように、上田は味方の特徴も頭に入れて動き出しをしています。相手の状況やスペースの確認だけでなく、ボールホルダーの動きを繊細に理解しているからこそ再現性を持ってチャンスを生み出せているのです。

 エゴが必要なストライカーというポジションは、自らの動き出しに合わせろという強気な姿勢も大事になります。もちろん上田もボールを引き出す能力を備えていますが、“どちらもできる”ところがいい。どんな選手とでも合わせることができるから、どの場所でも輝ける。Jリーグでも欧州でも、どんな場所にいても点を獲る選手は獲る。そういった“頭の良さ”も上田の魅力でしょう。

【リーグ戦の得点数】
★鹿島アントラーズ
2019年/13試合4G
2020年/26試合10G
2021年/29試合14G
2022年/18試合10G
★セルクル・ブルージュ
2022-23年/40試合22G
★フェイエノールト
2023-24年/9試合1G 
★日本代表
国際Aマッチ通算 18試合7G
※11月22日時点

林陵平が唸る上田綺世のシュート技術

 ただ、動き出しだけが優れていても得点を量産することはできません。上田の最大の魅力はシュートの技術です。

【次ページ】 「インステップで“ズドン”と見せかけて…」

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