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三笘薫26歳が現地記者に明かしたリスク「いつケガするか分からない…」ブライトンの“三笘依存”「チームで1番働いている」“13時間超”フライト問題も…
posted2023/11/20 17:32
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
三笘薫が怪我により日本代表を離脱した。
怪我の詳細は明らかになっていないが、今シーズンの三笘は、所属先のブライトンで過密日程をこなしており、ここまで怪我のリスクを常に抱えながらプレーしてきた。実際に本人も、11月9日のアヤックス戦後「いつ怪我するか分からない」と正直に漏らし、1週間に2試合をこなすハードスケジュールの難しさを認めていた。
10月8日のリバプール戦後には、記者陣から「連戦による疲れの影響は、三笘選手もある程度、開幕前から想定していたと思う。だが予想以上に影響が大きいのでは?」と質問が飛んだ。三笘は「なかなか100パーセントに持っていくのが難しい」とし、フルスロットルでは毎試合臨めないと話していた。
そんな状況下で、三笘が負傷した。軽症の可能性もあるが、今季の三笘を語る上で、このハードスケジュール問題は避けて通れないトピックとなっている。
“三笘依存”「ブライトンで1番働いている」
今季のスタッツを確認すると、厳しさが改めて浮き彫りになる。
ブライトンで不動のエースに成長した三笘は、今季の開幕戦から試合にほぼ出ずっぱり。チームはローテーション制を積極的に採用しているものの、公式戦17試合中、三笘の先発ゲームは15試合にのぼる。ロベルト・デゼルビ監督の信頼は厚く、三笘の先発数は群を抜いているのだ。
出場時間に目を向けても、過酷な状況が見えてくる。
三笘はここまで1399分間プレーしており、出場時間でチーム最長記録をマークしている。
2位のMFパスカル・グロスが1250分、3位のDFルイス・ダンクが1215分出場しているが、後ろで控えるCBのダンクですら無理がたたり、11月9日のヨーロッパリーグ・アヤックス戦で負傷離脱してしまった。
1000分を超える出場時間を記録しているのは、上記の3人のみ。4位以降は1000分に達していない。出場時間から見ても、ブライトンの三笘依存が確認できる。
地元記者「ミトマは昨シーズンほど輝いていない」
状況を複雑にしているのが、チーム内で激増している怪我人である。