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“15億円を積まれた男”「上田綺世のスゴさ、伝わってます?」W杯予選2戦5発…人気解説者・林陵平が「全部もってる」と推すストライカー能力 

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posted2023/11/22 11:06

“15億円を積まれた男”「上田綺世のスゴさ、伝わってます?」W杯予選2戦5発…人気解説者・林陵平が「全部もってる」と推すストライカー能力<Number Web> photograph by JFA/AFLO

日本代表では自身初のハットトリックを達成した上田綺世(あやせ/25歳)

 そんな上田は今季からオランダリーグ王者のフェイエノールトにステップアップしました。公式戦はまだ1ゴール、出場機会が限られていますが、強調したいのは今、上田が争っている選手はメキシコ代表のサンティアゴ・ヒメネスという選手だということ。近い将来3大リーグに移籍し、世界的な選手の仲間入りをするであろう22歳のホープです。

 しかもチームは4-2-3-1or4-3-2-1というシステムなので、センターフォーワードの枠はわずか「1」。ヒメネスは上田とタイプは近いが、ドリブルやチャンスメイクする能力に長けており、その座を奪い取るのは至難の業です。リーグやCLでもゴール量産中で、“上田の上位互換”と評されることもある意味、仕方ないことかもしれません。劣勢時の2トップ、あとは共存を模索しながら限られた出番で信頼を積み重ねるしかないでしょう。

 でも、焦ることはありません。ヒメネスはこの冬の移籍が囁かれており、クラブとしてもヒメネスの放出を見越して上田を獲得しているはず。半年間、しっかり馴染ませて活躍できる土台を作る。こういう手法は欧州ではよくある。もちろん本人はポジションを奪うつもりで臨んでいると思いますが、クラブ史上最高額の1000万ユーロ(約15億円)という移籍金からもわかる通り、それだけスカウティングで高く評価され、期待されているということでしょう。

「いつもゴールの匂いがする」

 CLの解説も担当しましたが、実際に少ない時間でもボックス周りで得点の匂いをさせています。欧州のトップレベルのピッチでも、常にゴールの可能性を感じさせることができる部分は日本人離れしているといってもいい。出場機会が増えてきたら、ニュースで目にする機会も増えるのではないでしょうか。

【次ページ】 森保ジャパンで“絶対的な存在”になるために

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