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「湯浅? 最初からいくつもりやった」阪神・岡田彰布監督の決断に対しオリックス・中嶋聡監督の継投策は? 山本由伸の発言に疑問符のワケ 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/11/03 18:50

「湯浅? 最初からいくつもりやった」阪神・岡田彰布監督の決断に対しオリックス・中嶋聡監督の継投策は? 山本由伸の発言に疑問符のワケ<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

日本シリーズ第5戦、投手継投策が勝敗のカギを握った。日本一に王手をかけた阪神・岡田監督(左)と巻き返しをはかりたいオリックス・中嶋監督。第6戦はいかに…

「(ブルペン入りを)言われたのは昨日かな。できるところでしっかり投げる。任されたところでしっかり投げる準備はしていました」

 試合後にこう語った山本が、ブルペンでの調整を聞かれてこう答えている。

「何回か投げたり、投げなかったり……」

 9回限定で登板が決まっていたなら、試合中に「何回か投げたり」という調整はないはずだ。ということは状況を見ての起用だったということだ。だとすれば岡田監督が湯浅というゲームチェンジャーの最強カードを切ってきたときに、試合の流れを考えれば中嶋監督には山本という手持ちの最強カードを切り返すという選択はあったのかもしれない。

 そのとき逡巡があったとすれば、そこが決断の遅れということだ。

第6戦先発は山本か

 38年振りの悲願の日本一にあと1勝と迫った阪神。一方のオリックスは星勘定では土壇場に追い込まれたが、決して劣勢とも感じていないはずである。

 第5戦でブルペン待機した山本は、試合後にも投球練習を行い4日の第6戦先発に向けて調整を行った。もし第6戦で山本が初戦のリベンジを果たせば、7戦目には前回登板で阪神打線を手玉に取った左腕・宮城大弥投手がスタンバイしている。

 第6戦で決着がつかなければ……形勢は一気に逆転の可能性も秘めている。

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