- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2023/10/18 11:01
FA移籍先が注目される大谷翔平
ボストンの街は都会的でもある。大学が多い学術の街でもあるためか、すべてがコンパクトにまとまっている。実に住みやすい街といえる。フェンウエイパークの近くには洒落た店が立ち並ぶメインロードがあり、そこには人気の和食店もある。野球選手としては、球場も含めて限られた範囲で生活も仕事もすべてが完結するため、移動時間を浪費する必要がない。睡眠時間をたっぷり取りたい、そしてあまり外出をしないという大谷にはぴったりかもしれない。
エンゼルスの「圧倒的メリット」
ただ大谷が好む温暖な気候という点では、やはりエンゼルスのある南カリフォルニアが断トツに優れている。
エンゼルスの本拠地アナハイムには昨夏訪れた。球場から徒歩10分ほどのホテルに宿泊し歩いて球場に通ったところ、ホテル周辺は閑静な新興住宅地になっていた。アナハイムの球場周辺の歩道は、ゴミが散乱していることもなく、実に清潔。散歩をしていると歩道のところどころに「Pet Waste Station(ペット・ウェイスト・ステーション)」というゴミカゴのついた設備があり、愛犬などの散歩で出た排泄物はそこで捨てられるようになっていたのだが、そんな設備を見たのはアナハイムが初めてだった。
ドジャース選手を悩ます「深刻な渋滞」
ドジャースの本拠地があるロサンゼルス中心部も気候的に変わらないだろうが、ドジャースタジアムの難点は、球場の行き帰りの渋滞。球場はダウンタウン近く、渋滞で悪名高い高速道路のすぐ脇にある。球場への行きは高速の渋滞にはまり、帰りは球場の駐車場から出口までたどりつくにも大渋滞だ。ドジャースタジアムに取材に行くと、試合後に監督会見、選手の囲み取材などを終えると試合終了から1時間後にはすべてを済ませて帰ることも可能なのだが、それでは駐車場から出口までの渋滞にはまってしまうため、わざと帰る時間を遅らせるメディア関係者も多くいる。