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大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2023/10/18 11:01

大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」<Number Web> photograph by Getty Images

FA移籍先が注目される大谷翔平

 シカゴ市内にあるスポーツ博物館を訪ねてみると、カブスに関する展示は過去の栄光にまつわるものだけでなく、1945年のワールドシリーズでペットのヤギを連れたファンが球場から追い出されたことに端を発する「ヤギの呪い」や、2003年のサミー・ソーサのコルクバット事件などチームの残念な出来事にまつわるものも展示されていた。2016年に108年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たすまであまりにも長く世界一から遠ざかっていたせいか、カブスファンは自虐的な笑いを好む傾向にあるのかもしれない。鳴り物入りで入団した選手が万が一にも期待通りに活躍できずとも辛抱強く待ってくれる、あるいはネタにして笑ってくれるような懐の深さを、この街の人々は持っている。

「熱すぎる…」レッドソックスファン

 それに比べて、活躍しなければ許されない雰囲気が漂う街が、レッドソックスの本拠地、ボストンだ。

 デビューから6年間レッドソックスでプレーし2020年からドジャースに所属しているムーキー・ベッツ外野手は、10月1日に配信された自身のポッドキャストでこう語っていた。

「球場に来る観客はLAとボストンでは正反対だね。LAのファンはどちらかというと落ち着いていて、僕らが勝てばすごく喜んでくれるけど、負けても、明日勝てばいいよ、よくやってるよ、という感じなんだ。でもボストンでは、勝たないとファンに殺される」

 大谷が今年4月にボストンに遠征したときも、レッドソックスの本拠地フェンウエイパークで大谷を出待ちする地元ファンが関係者出入口に殺到し、熱気ムンムンとなったことが話題になった。

【次ページ】 エンゼルスの「圧倒的メリット」

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