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大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2023/10/18 11:01

大谷翔平に“記者の本音”「どの球団が実際ベスト?」有力候補の現地を実際に歩いた話「ドジャース選手が悩む“ある問題”」「外出しない大谷にピッタリ」<Number Web> photograph by Getty Images

FA移籍先が注目される大谷翔平

 選手たちもこの渋滞には手を焼いているようで、試合後に球場で花火大会が行われる日は、観客が花火を観賞している間に球場を脱出しようと選手達が速攻で帰っていくのを見たことがある。渋滞のストレスは選手も感じているのだろう。

獲得消極的? ヤンキースもありな理由

 ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、ニューヨーク、ボストンと歩いたが、筆者のおすすめはボストンとニューヨーク。ニューヨークはメッツが争奪戦に参戦すると伝えられている一方、ヤンキースは微妙なようだ。だがヤンキースはこのオフ、選手のクラブハウスとその周りの改築を予定しており、睡眠ルームと筋肉の疲労回復に効果的とされるレッドライト・セラピー専用ルームを新設。最先端テクノロジー設備も揃え、選手のダイニングルームをきれいにリフォームするとのことで、二刀流の大谷を助ける環境がそろう。

サンフランシスコの現状

 また、ジャイアンツのある西海岸、サンフランシスコは、今は治安面で難があるとはいえ、大谷という1人のスーパースターの出現で大きく変わる可能性を秘めた街だ。ジャイアンツの本拠地オラクルパークは6年前までは1試合平均4万人を超える観客動員がありファンの熱気で盛り上がる球場だったが、コロナ禍をきっかけにビジネス街に人がいなくなり、治安の悪化で去ってしまった住民も多く、今季は1試合平均約3万人と減っている。

 夏に訪れたときはスポーツバーがどこもかしこもサッカー中継を流していたので、すっかりサッカータウンと化したことも観客減の要因になっているかもしれない。だが大谷が加入することで球場に観客が戻り、メジャー屈指の美しい球場に熱気と興奮を再び――ある意味、選手として、スーパースターとして、自分の力を存分に試すことのできるやりがいのある場所といえなくもない。

 さて、大谷に合うのはどの街だろうか。

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