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「力をつけないと突破は見えない」薄氷の五輪最終予選進出に悔し涙の選手も…「負けに等しいドロー」がU-22日本に突き付けた教訓 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byKyodo News

posted2023/09/13 18:00

「力をつけないと突破は見えない」薄氷の五輪最終予選進出に悔し涙の選手も…「負けに等しいドロー」がU-22日本に突き付けた教訓<Number Web> photograph by Kyodo News

来年4月のU23アジア杯本戦の出場権を手に入れたU-22日本代表。ただしバーレーン戦の試合運びには大きな課題が残ったようだ

 今年5月のU-20ワールドカップ。1勝1敗で迎えたイスラエルとの第3戦でU-20日本代表は、引き分けでもノックアウトステージに進めたが、1-1で迎えたゲーム終盤、決勝ゴールを奪いにいって、逆に仕留められているのだ。

 この試合を経験している松木はバーレーン戦では63分にベンチに下がっていたが、下の世代の痛恨の敗退を上の世代もしっかりチームとして共有しておきたかった。

今まさに“アジアの怖さ”を学んでいるはず

 山本や鈴木唯をはじめU-22日本代表の年長世代は、コロナ禍の影響でU-20ワールドカップが中止となり、世界大会やアジア予選の経験のない選手が少なくない。それだけに、今まさに“アジアの怖さ”を学んでいるところだろう。

 何が起こるかわからない――。“これぞ、アジア”と言えるゲームを体感できたことは、昨年9月からの欧州勢との8連戦を経て、世界に意識が向きがちの若き日本代表選手たちにとって、いいレッスンとなったに違いない。

 来年4月のアジア最終予選をしっかりと勝ち抜いたとき、今回の危ういドローに真の価値が生まれる。

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