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藤井聡太七冠「面白い将棋で」八冠か、「相性の良い陣屋」で衝撃のWカレー→先勝の永瀬拓矢“名誉王座”か…観る将マンガ家が描いた!
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/Takuya Sugiyama
posted2023/09/01 11:05
8月の将棋ハイライト。各月のイラストは関連記事からご覧になれます!
ABEMAでは渡辺明九段と戸辺七段に渡辺和史六段が解説、さらには現地中継で羽生会長や森内俊之九段に佐藤康光九段、野月浩貴八段も登場! 囲碁将棋プラスでは伊藤七段と木村一基九段、東京で行われた大盤解説会は佐藤天彦九段と、どこも豪華すぎる出演陣……(笑)。この大一番を将棋界全体で盛り上げたいというテンションの高さを感じました。
さて第1局の勝者となった永瀬王座は前日の記者会見で「陣屋さんには王座戦で5回目、トータルで7回と多く伺わせていただいている場所ですし、成績も振るっているので、相性の良い場所にさせていただいているのではないかなと思っています」と語っていたそうですが――その宣言通りの先勝となりました。
終盤の藤井七冠の攻めを手堅くしのぐ永瀬王座らしい技術、さらに“勝負メシ”として名物の「陣屋カレー」(伊勢エビ+ビーフカレーの豪華仕様)を昼食も夕食も頼んだあたり、“軍曹”の愛称にふさわしいタフな戦いぶりでした。
長年にわたって研究会で切磋琢磨した藤井七冠相手に防衛を果たして、名誉王座の称号を手に入れるのか――。
藤井七冠は感想戦で笑顔を浮かべる場面も
一方、先手番で圧倒的な勝率を誇る藤井七冠ですが、対局直後のインタビューで「早くも厳しい状況になってしまったと感じますが、できる限りよい状態で今後の対局に臨んでいきたいと思います」とコメントしたとのことで……感想戦後には笑顔を見せる瞬間もありましたが、9月12日に行われる神戸での第2局も熱戦必至のはず。
9月の将棋界、引き続きぜひ目を離さずにイラストに描いていきます!<構成/茂野聡士>