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藤井聡太七冠「面白い将棋で」八冠か、「相性の良い陣屋」で衝撃のWカレー→先勝の永瀬拓矢“名誉王座”か…観る将マンガ家が描いた! 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida/Takuya Sugiyama

posted2023/09/01 11:05

藤井聡太七冠「面白い将棋で」八冠か、「相性の良い陣屋」で衝撃のWカレー→先勝の永瀬拓矢“名誉王座”か…観る将マンガ家が描いた!<Number Web> photograph by Junsei Chida/Takuya Sugiyama

8月の将棋ハイライト。各月のイラストは関連記事からご覧になれます!

〈第73期王将戦リーグ出場棋士〉
 羽生善治九段(5期連続31期目/王将12期)
 豊島将之九段(8期連続14期目)
 永瀬拓矢王座(4季連続4期目)
 近藤誠也七段(3季連続4期目)
 渡辺明九段(15期連続15期目/王将5期)
 菅井竜也八段、佐々木勇気八段(初参加)

 この中で注目は、初参加となる菅井八段と佐々木勇気八段でしょうか。ともにA級棋士でトップ棋士であることは観る将の誰もが知るところですが、このおふたりでも初参加というのが、王将戦リーグという舞台のハイレベルさなんでしょうね。

 その王将戦リーグに通算31期も出場している羽生九段で衝撃だったのは、ABEMAトーナメント(アベトナ)です。終盤戦の状況を説明しますと、佐藤天彦九段(天辺堂)、永瀬王座(川崎家)、稲葉陽八段(NINNIN)の各チームがそれぞれ準決勝進出を果たし、残す準々決勝のカードは斎藤慎太郎八段(飛慎隊)と藤井七冠(トウカイテイオー)の対局となっています。

 その中でチーム羽生(不動心)は戸辺誠七段が強さを見せる「戸辺フィーバー」が起きたチーム天彦の前に準々決勝で姿を消しました。しかし羽生九段は全6局で勝利して勝率100%の離れ業をやってのけました。

 アベトナの「フィッシャールール」はいわゆる超早指し戦で、一般的には若手棋士が有利と言われるのですが……52歳の今もなお凄まじい実力なのだなと、畏敬の念を感じるばかりです。

 あと1つ、将棋界でもそうそうないのでは? という珍事を。8月10日の朝日杯将棋オープン1次予選、神谷広志八段は高野智史六段との対局に臨む予定だったところ、高野六段が対局開始時間を勘違いしたようで、神谷八段の不戦勝となりました。

 実は神谷八段、今年の2月にも竜王ランキング戦で藤本渚四段が対局会場を間違えたことで、不戦勝になった経験が。1年間のうちに2回も不戦勝になった棋士って、今までいたんでしょうかね……?

王座戦第1局、2人が対局直後語ったこと

 さて冒頭に記した王座戦第1局は、8月31日に神奈川・秦野市の「陣屋」で行われて永瀬王座が150手で先勝しました。

【次ページ】 写真で見る“負けても笑顔の藤井七冠”

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