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三笘薫26歳の伝説的ゴール、現地記者は目撃した…敵サポーターすら驚き「ワォ…」英国人記者は絶賛「あのマラドーナの5人抜きを思い出した」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/08/23 18:00
8月19日のウルブス戦。三笘薫(26歳)の衝撃ゴールが生まれた。写真はゴール後、耳に手を当てアウェイサポーターに駆け寄るシーン
「体作りはしてますし、あそこで負けないようにしないといけないと感じていたので。昨シーズン以上の出力(=馬力)やトップスピードを求めています。そういうところが、もっとついてくれば、もっといいゴールを決められるかなと思います。
(記者:少年時代から練習してきたプレーでもありましたか) イメージしながら練習はしていたので、そういうのが出せてよかったです。タイミングや相手を見ながらドリブルしてきたのがうまく出せたかなって感じですね」
英国ベテラン記者が語る「相手サポーターも“ワォ”と…」
三笘のゴールでリードして迎えたハーフタイム、ブライトンの広報は、日本代表のゴールが信じられないといった様子で首を横に振っていた。その広報はこちらへ歩み寄り、「カオルのゴールはクラブ史の最高峰に数えられると思う」と目を丸くした。
驚いたのは、英紙サンデー・タイムズでサッカー部門の主筆を務めるジョナサン・ノースクロフト記者も一緒だ。同紙のエース記者は、三笘のゴールを次のように評した。
「相手サポーターでさえ、“ワォ”と唸るようなゴールだった。筆者が注目したのは、スケールの大きさ。あのゴールは、複数の能力を高いレベルで発揮しなければモノにできない。まず、フィジカルの強さ。セメドに肩を引っ張られたが、うまく対処した。昨シーズンの三笘なら、あそこで倒れていたように思うが、今シーズンはパワーが増している。
そして、スピード。ボールがないところでのスプリントのように、どんどん加速していった。推進力の高い走りだった。さらに、ドリブルの技術も秀逸だった。最後尾にいたCBキルマンの位置や体の向きを確認し、最も危険なエリアに侵入した。最後に褒めたいのがシュートの技術。GKの位置を確認し、正しいコースに決めた。プレミアリーグでも最高部類のゴールだ」
ノースクロフト記者は、三笘の冷静な判断も褒め称える。