久保建英2戦連続MOMにアシスト、響き渡る「タケクボコール」も冴えない表情「やはりシルバ不在は…」カメラマンが感じたこと

　開幕節を引き分けたレアル・ソシエダは、2節続けてホームでの試合となった。

　相手は、黒星スタートとなったセルタ・デ・ビーゴ。スペイン北西部ガリシアを本拠とする。サンセバスチャンの街中では、ビーゴからやってきたセルタサポーターの一団を見かけた。

　カメラを向けると、彼らから〈Kubo！〉と声がかかった。すでにその名は、相手サポーターにも知れ渡っている左証か。

厳重警戒の相手SBを翻弄し、アシストも

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　2シーズン連続での開幕節ゴールを決めた久保建英は、この日も先発イレブンに名を連ねると、敵守備者を翻弄した。

　右サイドに入る久保に相対するセルタの左サイドバック、マヌ・サンチェスが警戒しているのは分かっていた。

　距離を詰めてタイトに迫る相手に対し、敢えて足元にボールを収める素振りから、トラップのワンタッチで一気に縦へ抜け出すコントロールで相手を瞬時に抜き去ると、相手はたまらずラグビーのごとく後ろから掴みかかるしかなかった。

　開始早々という時間帯からの判断だったか、カードこそ出されなかったがイエローカードに値するファールだった。

　さらには一度ダイレクトではたいてからの動き出しで、サンチェスを置き去りにしてボールをもらい直すと、中央へ自在に切り込んだ。相手が距離を保って対応し始めると、しっかりコントロールしてからのドリブルを試みた。

　またこの日先発出場し、左サイドに入るバレネチェアの動きもキレており――前半のソシエダは、左右2本の槍でセルタの急所を攻め立てた。

　それらが布石になったのは22分のこと。サンチェスが逆サイドの動きに気を取られ久保の動きから目を離してしまっていた。すると、大外の位置にポジションを取った久保は左CBのルノルマンより出されたロングフィードをしっかりコントロールする。

　細かい左足アウトサイドのタッチで中央に向かいサンチェスとの距離を徐々に詰めると、一気にインサイドを使い縦へ加速。相手のマークをずらし、すかさず右足でファーサイドでフリーとなるバレネチェアの元へ高精度のクロスを送ると、バレネチェアが頭で丁寧に合わせて先制ゴールが生まれた。

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