酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
仙台育英「夏46勝」歴代何位? 慶応は「103年前の決勝、甲子園じゃないの?」ユニは似てるけど対照的な両校の歴史・OB大調査
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/08/23 11:04
仙台育英と慶応義塾。105回目の夏の甲子園、深紅の大優勝旗をつかむのはどちらの高校か
〈慶応OBのプロ選手〉※は現役
赤木健一/1959-63 (国鉄)外野手 -慶応義塾大
228試324打64安3本20点4盗 率.198
渡辺泰輔/1965-72 (南海)投手 -慶応義塾大
221試54勝58敗987.2回 率3.35
佐藤友亮/2001-12 (西武)外野手 -慶応義塾大
732試1572打401安9本123点52盗 率.255
白村明弘/2014-19 (日ハム)投手・外野手 -慶応義塾大
109試6勝5敗2S15H 130.2回 率3.10
山本泰寛/2016- (巨人・阪神)内野手 -慶応義塾大※
341試647打152安5本40点10盗 率.235
矢崎拓也/2017- (広島)投手 -慶応義塾大※
111試7勝5敗23S23H 140.2回 率3.71
津留﨑大成/2020- (楽天)投手 -慶応義塾大※
62試1勝1敗0S4H 66.2回 率4.05
柳町達/2020- (ソフトバンク)外野手 -慶応義塾大※
219試581打158安1本60点4盗 率.272
木澤尚文/2022- (ヤクルト)投手 -慶応義塾大※
98試11勝5敗0S26H 110.2回 率3.00
正木智也/2022- (ソフトバンク)外野手 -慶応義塾大※
50試93打18安3本6点0盗 率.194
植田将太/2023 (ロッテ)捕手 -慶応義塾大※
4試3打0安0本0点0盗 率.000
全員が慶応義塾大に進んでからプロ入り。これもこの高校の大きな特色だ。
赤木健一は長嶋茂雄より1学年下、慶応義塾大時代はスター選手として鳴らした。映画俳優の赤木圭一郎は、この選手にあやかって付けられた芸名だ。渡辺泰輔はパームボールが武器の先発投手。オールスター1回。
慶応が「古くて新しい強豪校」と言えるワケ
この2人以外の選手はすべて、上田誠、森林貴彦の直近2代の監督時代の選手だ。40年に及ぶブランクをここでも感じる。
今季は広島の矢崎、ヤクルトの木澤が救援投手として活躍。ソフトバンクの柳町も外野のポジションに手がかかろうとしている。
こうしてみると慶応高は「古くて新しい強豪校」と言えるだろう。
今年春の甲子園で、仙台育英と慶応は2回戦で顔を合わせた。甲子園ではこれが初めての対戦。1対1のまま延長タイブレークになり、仙台育英が2対1で勝った。
両者の戦力は拮抗している。この夏も接戦の好ゲームになるのではないか。
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